【警鐘】話題の重曹クエン酸水の危険性は?デマ?効果なし?

こんにちは!岡山の自然食品店さしすせそです!

今回は今話題の”重曹クエン酸水”をテーマにお話しします!

最近、重曹や重曹クエン酸水が良いていうのを良く聴く!
試してみたいけど、体に良いの?
癌が治るって本当?

そんな疑問にお答えします!

せそ

弊店でも重曹に関する問い合わせが増えています。SNSには「重曹でがんが治った」などの投稿を見かけますが、本当でしょうか。「〇〇が良い」と言う言葉にすぐに飛びついてしまうことに警鐘を鳴らします。

この記事でわかること
  • 重曹やクエン酸が何かわかる
  • 重曹やクエン酸が体に良いか悪いかがわかる
  • 重曹クエン酸水を飲む危険性がわかる
  • 重曹クエン酸水で期待できる効果がわかる

重曹を飲むと癌が治る?

SNSを中心に「重曹で癌が治る」といった情報が流れています。それを見て「重曹を飲んでみよう」と興味を持たれている方が増えています。また重曹と一緒に注目されているのがクエン酸です。このクエン酸を重曹と混ぜ合わせてできる、重曹クエン酸水が話題になっています。弊店でも重曹とクエン酸についての問合せを直接聴くようになりました。注目度の高い重曹およびクエン酸で「癌が治るのか?」「健康に良いのか?」に関する見解を述べていきます。

まず結論から言うと‥重曹が癌に効果があるというエビデンスは今のところ…ありません。

ただエビデンスがないからと言って、重曹(およびクエン酸)には全く効果がないと否定したい訳ではありません。試してみるのは良いですが、それを妄信することには注意が必要です。ここで重要視してもらいのは情報を「鵜呑みにしない」ということです。

SNSで情報を発信している自称”健康の専門家”の人は、大半が科学者でなければ医者でもありません。健康知識を持っている”素人”だと言うことを忘れないでください。そして、この記事を提供している弊店も”医学の専門家”ではありません。今回の記事では重曹および重曹クエン酸水についての危険性と、科学的に実証済みの期待できる効果についてまとめました。

重曹やクエン酸自体は、体に悪いものではないです。「重曹、クエン酸を飲むな」と言いたいのではありません。一旦、慎重になりませんか?

重曹とクエン酸、重曹クエン酸水について

重曹クエン酸水についてお話する前に、重曹とクエン酸が何か知っていますか?

白い粉末状の謎の粉。これが何から作られているのか。意外と知らない人が多いのではないでしょうか。重曹、クエン酸が何かを解説していきます。

重曹とは?

そもそも重曹とは何か?

重曹の成分は”炭酸水素ナトリウム”です。白い結晶または結晶状の粉末で匂いはなく、塩味があります。

化学式はNaHCO₃で、弱アルカリ性なのが特徴です。

重曹の製造方法はに2種類あります。

  • 天然の鉱石(トロナ)
  • ソルベー法

天然の鉱石(トロナ):トロナと呼ばれる鉱石から炭酸ナトリウムと採取し、水、二酸化炭素と反応させることで炭酸水素ナトリウム(重曹)を製造する方法。

ソルベー法:塩化ナトリウム(食塩)、アンモニア、二酸化炭素、水を反応させて人工的に炭酸水素ナトリウム(重曹)を製造する方法。

ナチュラルな観点で言うと、トロナ鉱石から採取する方がより天然資源に近く、ソルベー法で製造する方が人工的、化学的な製造方法です。

その他にも重曹の製造方法は「温湿法」というものもあります。こちらもより天然に近い重曹の製造方法です。大量生産においては、ソルベー法を用いるのが広く採用されています。

クエン酸とは?

クエン酸は自然界に広く存在する有機酸の一種です。酸味の成分として多くの果物、特に柑橘類に含まれています。

化学式はC₆H₈O₇で、弱酸性なのが特徴です。

柑橘系の果物を食べた時に「酸っぱい」と感じる成分がクエン酸。なので原料は柑橘を想像しますが、一般的に市販されているクエン酸はとうもろこしやさとうきびなどのデンプンや糖類なんです。

サツマイモ、キャッサバ(タピオカ)、ビートモラセス(甜菜)、コーンスターチ(とうもろこし)などが主な原料として利用。

でんぷんもしくは糖をクロコウジカビ(アスペルギルス・ニガー:Aspergillus niger)で発酵させて、クエン酸は作られます。

重曹とクエン酸を混ぜるとどうなる?

重曹を飲むというのは、粉末状の重曹を水に溶かして液体にして飲みます。飲むとわかるのですが、美味しくないです。また重曹は塩分が強いので、しょっぱく感じます。

クエン酸はというと‥とても酸っぱいです。レモンの酸味だけを抽出したもの。重曹と同じく粉末状のクエン酸を水に溶かします。

では重曹とクエン酸を混ぜるとどうなるのか?なんとシュワシュワの炭酸水になります!クエン酸の酸味も残るので、レモンソーダのような味わいになります。重曹とクエン酸を単体で飲むよりも飲みやすくなりますし、シロップやはちみつなどの甘味を足すとさらに飲みやすくなります。

ではこの重曹クエン酸水は体にとって健康的なのか?それとも危険性があるのか?

結論を言うと、重曹とクエン酸は体にとって悪いものではありません。期待できる健康的な効果効能もあります。しかし注意する点もある、ということです。

重曹やクエン酸がどのような成分で、体に対してどのような作用があるのか?また健康的な側面と危険な側面とそれぞれを理解する必要があります。これらを把握した上で、重曹クエン酸水との向き合い方を考えてみてください。

重曹および重曹クエン酸水は体に良いのか?悪いのか?

さっそくですが、重曹および重曹クエン酸水は体に良いのか?それとも悪いのか?を解説していきます。

まず大前提として、重曹もクエン酸も体に害のある成分ではありません。※過剰摂取は体の不調を招く可能性あります。

今回、解説する重曹クエン酸水の体への影響は、実証済みないしは一般的に言われているものについてです。”神秘的”な効果効能に関しては触れておりません。

重曹クエン酸水が体に良いと言われる理由とpHについて

重曹および重曹クエン酸水がなぜ体に良いと言われるのか?それを理解する上で、まず知っておきたいのがpH(ペーハー)についてです。

pHとはPotential Hydrogen(ポテンシャルハイドロゲン)の略で、水溶液の水素イオン濃度を示す単位です。水溶液の酸性、アルカリ性の度合いを示す指標であります。理科の授業でリトマス試験紙の赤色が青色に、青色が赤色に変わった実験をしたのを覚えていますでしょうか。あの時の酸性とアルカリ性のことです。

pHの値は0~14まで。pH7が中性で、7よりも大きいと「アルカリ性」7より小さいと「酸性」と言います。ややこしいですが、pHの値が低いほど水素イオンの濃度は高いです。

健康な人の血液のpHは、約7.35~7.45の弱アルカリ性に保たれています。健康な体は弱アルカリ性ということです。逆に体が酸性に傾いている場合、病気に罹りやすくなります。

重曹や重曹クエン酸水には、体の酸性をアルカリ性に傾ける効果があると言われています。これが重曹クエン酸水が体を健康的にしてくれると言われる理由の一つです。

ただし‥

実は重曹や重曹クエン酸水を飲んでも、体の酸性やアルカリ性が変わることはありません。

それは重曹や重曹クエン酸水に限らず、通常、食事で酸性やアルカリ性に偏るということは起こらない様に体ができています。

そのメカニズムについて次で詳しく解説していきます。

重曹クエン酸水を飲んでも体はアルカリ性にはならない

通常、重曹クエン酸水を飲んでも、体がアルカリ性になることはありません。

「重曹やクエン酸を摂ることで体がアルカリ性になる」という記事やSNSの投稿を見ますが、これには疑問を感じます。

健康な人は体の中で酸性とアルカリ性が偏らないように、pHを調整してくれる機能が働いているからです。もしこの調整機能がなければ、現代の食事は酸性のものが多く、大半の人が酸性に傾いてしまうことになります。

主に血液、肺、腎臓が体の中のpHを調整してくれています。呼吸や尿の排泄などで、pHは調整されているんです。

例えば、体の中で二酸化炭素(CO₂)が多くなると、血液は酸性に傾きます。そうすると肺がCO₂の排出量を調整して、酸性度を低下させます。

水素イオン(H⁺)が増えると酸性に傾くので、腎臓は余分な水素イオンを尿を一緒に排泄し、炭酸水イオン(HCO₃)を再吸収して調節します。

逆にアルカリ性に傾こうとした場合も同様に、血液、肺、腎臓が炭酸(H₂CO₃)を分解して、水素イオンを放出して(増やして)pHを下げてくれます。※ややこしいですがpHの値が下がるのは、水素イオン濃度が上がるということです

仮に重曹や重曹クエン酸水で体のpHを調整できるとしたら、飲み過ぎることによって体が弱アルカリ性を通り越してアルカリ性に傾いてしまう場合も考えられます。

実は医療でも血液に直接重曹を投与して治療するケースがあるのですが、常に血液中のpHを確認しながら治療を行います。素人がpHを調整しようとする考え方は危険ということです。

食事や重曹クエン酸水の接種とpHの変化は、本当に関係がないのか?

重曹クエン酸水を飲んでもアルカリ性には傾かないと言いましたが、本当に影響はないのでしょうか。また食事の接種もpHの変化には関係がないのでしょうか。

結論から言うと、関係がないとは言い切れません。

食事には酸性のもの、アルカリ性のものがあります。もしくは酸性、アルカリ性に代謝されるもの。

出典元:https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_5695

上記のデータは血液中のpHへの影響ではなく、尿の中のpHの影響です。レモンやオレンジなど、酸味(酸性)の強い食べ物でも、体で代謝される時にはアルカリ性に変化するものもあります。

動物性の食品、穀物類、豆類、脂質は酸性、野菜や果物は尿をアルカリ性に傾けます。

現代の食事は肉やパン、脂質の摂取量が多く、酸性に傾きやすくなっています。過剰な食事(過剰な動物性たんぱく質の摂取や特定のダイエット)は、腎臓への負担を増やし、酸性の老廃物の蓄積が進む場合があります。

偏った食事によって、体に不調が起こり、pHの調整機能が働かなくなる。その結果、体が酸性に傾くという可能性はあります。

食べたものの酸性、アルカリ性によって血液のpHが変化するのではなく、体の不調が原因でpHが変化する可能性があるということです。なので食事や重曹クエン酸水がpHの変化と関係ないとは言い切れません。

健康な人であれば、偏った食事をしていても腎機能が対応してpHを調整してくれます。ただし長期的な偏りは、いつ体に不調を来すかわかりません。

重曹および重曹クエン酸水とpHの関係まとめ

このように重曹および重曹クエン酸水のアルカリ性の特性が、直接、体をアルカリ性に変化させてくれるとは考えにくいです。ただし過剰な接種や長期的な接種、また食事の偏りなどによって、血液中のpHが酸性やアルカリ性に傾く可能性はあります。

重曹クエン酸水を飲むこと自体に問題はありませんが、くれぐれも飲み過ぎには注意してほしいです。

一昔前まで、食品の酸性やアルカリ性が体にどのように影響するのか大きな注目が集まっていました。酸性の食品を多く摂ると体が「酸性に傾く」と考えられ、健康に悪影響があるとされていました。「コーラ(酸性食品)を飲むと骨が溶ける」などの説が広まっていたのを覚えていませんか?

現在の科学的な見解では、通常の食事が直接的に血液のpHを変化させるとは考えられていません。

重曹や重曹クエン酸水を飲むと体がアルカリ性に傾くというのは、昔の考え方の名残で誤解が生じているのではないでしょうか。

pH以外の健康の懸念点

重曹および重曹クエン酸水を飲む上で、酸性やアルカリ性以外ににも注意することがあります。

それは”塩分”です。

重曹1gの中には約0.7gの食塩(塩化ナトリウム)が含まれています。

医学的に認められている重曹の効果と重曹を飲むと良い人

ここまでの話を聴くと重曹に健康効果が全くないように感じるかも知れません。そんなことはありません。実際に医学的に認められている重曹の効果もあります。

医学的に認められている重曹の効果とどんな人が重曹を飲むと良いのかを解説していきます。

医学的に認められている重曹に期待される効果

医学的に認められている重曹の効果には次のようなものがあります。

  • 胃酸の緩和
  • 腎臓の負担軽減
  • アシドーシスの治療
  • 尿路結石の抑制または予防

胃酸の緩和:ストレスや過食、胃および消化器官の疾患などで胃酸が過剰に分泌されている際に、重曹が胃酸を中和し、緩和してくれる作用があります。重曹を飲むことで苦しい症状が少し楽になるかも知れません。

胃酸が過剰に分泌されているのには、必ず原因があります。体の異常を抑えるために起きている症状であれば、分泌を抑えることは根本原因の緩和の妨げになります。胃に不調を感じる場合、ピロリ菌など、胃の検査をすることをおすすめします。

腎臓の負担軽減:慢性腎臓病(CKD)の患者のおいて、血液の酸性度を緩和し、腎臓への負担を軽減するために経口で投与されることがあります。

アシドーシスの治療:代謝性アシドーシス(血液が酸性に傾いた状態)の治療に、静脈注射で重炭酸ナトリウム溶液が用いられることがあります。

尿酸結石を抑制または予防:尿をアルカリ性にすることで、尿路感染症の症状を緩和したり、尿酸結石の形成を抑制、予防したりするのに役立つ場合があります。

クエン酸は疲労回復の効果も期待されています。筋肉疲労の原因と言われる乳酸の分解を助ける働きがあり、運動後の疲労感を軽減する可能性があります。

どんな人が重曹を飲むと良いのか?

では重曹を飲むと良いのはどんな人なのか?

  • 胸やけや胃酸過多の人
  • 運動後の疲労回復したい人
  • 尿酸結石を予防したい人
  • 代謝性アシドーシスの人
  • 慢性腎臓病の人

などの症状がある人は、重曹を飲むことで効果が期待できるかも知れません。

胸やけや胃酸の分泌で苦しい方には、一時的な症状緩和に役立つ可能性があります。

疲労回復したい人も試してみてはいかがでしょうか。

尿酸結石、アシドーシス、慢性腎臓病などの疾患がある方にも重曹の効果が期待できるかも知れません。しかし病に関しては、素人の考えで”治療”という観点での服用には注意が必要です。医師との相談の元、服用することをおすすめします。重曹は塩分が高いことも忘れないでください。

一部、ネットの投稿で「痛風の人に良い」というのを見かけました。痛風がある人は腎臓に腎結石や尿路結石ができやすいです。そのため、重曹を飲むことをおすすめされていました。

この情報から「重曹を飲めば大丈夫」というような感覚にはならないように気を付けてください。もしかすると重曹によって症状が一時的に緩和する可能性はあります。しかし根本解決は食習慣の改善です。

重曹はあくまでも健康増進法であり、治療法ではありません。補助的な役割と考えておきましょう。

医学的に認められていない重曹の効果について

「重曹で癌が治った」、そんな声がSNSで上がっているのを見かけます。この人たちは嘘をついているのでしょうか?

医学的、科学的な根拠がなければ、全く効果がないと決めつけてしまうのも違う気はしています。もしかするとそれで本当に癌が治ってしまう可能性もゼロではないかも知れません。試してみる価値はあるのではないでしょうか。

ただし次のことに注意をしてほしいです。

  • SNSの情報が嘘の可能性がある
  • 癌の種類やステージ、年齢の違い
  • 過剰摂取をせずに適量を心掛ける
  • 効果には個人差がある

SNSで投稿されている情報が本当とは限りません。また仮に本当だとして、重曹が要因で治ったのではない可能性もあります。

癌の種類やステージによっても、慎重になるべきです。早期発見による改善はあっても、癌の進行によっては難しい可能性も考えられます。また年齢による進行スピードの違いにも注意が必要で、若い方が癌の進行が早いです。

また大量に摂取することで、効果が増えるものでもありません。過剰摂取によって腎臓に負担がかかるなど、さらに症状を悪化させてしまう可能性もあります。試すのは良いですが、飲む量は適量を守りましょう。

そして効果には個人差があることを忘れないでください。他の人に効果があったからと言って、自分にも同じ効果があるとは限りません。

重曹や重曹クエン酸水自体は悪いものではないので、適量を試してみるのは良いです。でも過度な妄信をして、「医療を受けずに症状が悪化してしまった」ということにはならないようにしてほしい。

「がんに効く〇〇」を信じて、医療による治療を行わず、民間療法のみを頼って妹さんを亡くしてしまった姉妹のお話があります。こちらの記事も読んでみてもらいたいです。

重曹を試す前に知っておきたいこと

ここまで重曹および重曹クエン酸水によって期待できる効果や考えられる危険性について解説してきました。それらを踏まえた上で、試したい人は試してみましょう!

重曹やクエン酸を実際に試す前に知っておきたいことがあります。食用、掃除用の違いや1日の飲む適量などの解説します。

重曹やクエン酸の「食用」と「掃除用」の違い

重曹やクエン酸の「食用」と「掃除用」を見かけたことがありませんか?原材料を見るとどちらも「炭酸水素ナトリウム」と書いてあります。同じものなのか、それとも違いがあるのか?

結論から言うと、「食用」と「掃除用」には違いがあります。もし飲むのであれば、「食用」の方を選びましょう。

食用と掃除用は何が違うのかと言うと、精製の具合に違いがあります。比較すると食用の方が炭酸水素ナトリウムの純度が高く、掃除用の方に炭酸水素ナトリウム以外の不純物が少し入っている場合があります。またものによっては「掃除用」には、汚れを落ちやすくするための別の原料が混ざっている可能性もあります。もしも家に掃除用があるからそれで試してみよう‥なんて方は飲む前に原料をチェックしてください。

食用の重曹は、食べても大丈夫という厳しい基準をクリアした、食品添加物に分類されます。

余談ですが、「食用」や「掃除用」の他に「医薬品用」「化粧品用」などもあります。

重曹クエン酸水の1日の飲む適量は?

重曹クエン酸水を飲む目安は、コップ1杯(200ml)を1日3杯までと言われています。

重曹とクエン酸の割合は、200mlに対してそれぞれ1gずつです。クエン酸を多めにするレシピも見かけました。好みで調整してみてください。

適量の目安は、あくまでも目安です。適量には個人差があります。何か体に不調を感じたら、すぐに飲むのをやめるようにしてください。

体の声にしっかりと耳を傾けながら効果を実感するようにしましょう。

また飲むタイミングは、空腹時に飲むと胃に負担がかかる可能性があるので、食中や食後が良いそうです。

胃酸の分泌が少ない人や胃が弱い人は、飲む量を控えめにしてください。もしくは飲まない。

重曹やクエン酸の原材料について

この記事を読まれる皆様は、なるべく自然由来の原料を好まれるのではないでしょうか。「重曹とクエン酸、重曹クエン酸水について」の章でも解説しておりますが、市販の重曹やクエン酸の大半は、化学的な製法によって作られています。重曹もクエン酸も、そもそもが精製して抽出された成分です。自然なものを探すというのもおかしいですが、なるべく天然資源を活用したものを使用したいですね。

重曹であれば、「トロナ鉱石由来」もしくは「海水由来で温湿法」のものがより自然派な選択肢と言えます。

クエン酸の場合、原料自体はとうもろこしやさつまいもなど植物由来です。原料が「とうもろこし」ということで、ピンと来ましたよね。「遺伝子組み換え」の可能性があります。そして遺伝子組み換えの表示義務もありません。またさつまいもなど、原料によってはそもそもが遺伝子組み換えの表示義務がないものもあります。

クエン酸の成分を95.5%取り出した精製具合が高いので、遺伝子情報が残存することはないと言われています。遺伝子組み換え自体も過度に警戒しなくても良いかも知れません。気になる方はラベルの確認だけでなく、製造、販売しているメーカーのホームページを見るなどして確認しましょう。

重曹 2kg
木曽路物産

重曹1kg
木曽路物産

重曹 600g
木曽路物産

重曹(ボトル入り
380g
木曽路物産

クエン酸 1kg
木曽路物産

クエン酸 600g
木曽路物産

クエン酸 300g
木曽路物産

クエン酸(ボトル入り)
320g
木曽路物産

重曹クエン酸水を飲む前に心がけること

重曹クエン酸水で健康になったり、病気が治ったりしたら、それはとても嬉しいことですよね。健康増進のために試しに飲んでみるのも良いでしょう。

しかし重曹クエン酸水だけに頼ったり、妄信したりするのは絶対にやめてください。

「〇〇が体に良い」という情報が広がると、そればかりを食べたり飲んだりするような人が多いです。ひと昔前に流行った「りんごダイエット」が良い例です。またみのもんたさんが良いと言ったものが次の日のスーパーから消えるなんてこともありましたね。

これらは全部、”偏り”の始まりです。

大事なのは日々の食習慣。バランスの良い食事を心がけることを忘れないでください。病気を薬で抑えるといった対処療法的な考えではなく、普段から病気や不調にならないような食習慣を心掛けるようにしてほしいです。食習慣を整えた上で、重曹クエン酸水などは健康増進法として試してみるようにしませんか。

重曹クエン酸水の代用としておすすめの食品

重曹クエン酸水を試すのも良いですが、わたしたちの身近な食品の中に似た効果が期待できる食品があります。それは何か?

それは‥梅干しです!

梅干しの酸っぱさはクエン酸によるものです。梅干し自体は酸性の食品ですが、体の中でアルカリ性に代謝されます。クエン酸水を飲むのと同様の働きがあります。

梅干しには‥

  • クエン酸
  • 梅ポリフェノール
  • ビタミンB群、E
  • マグネシウム
  • カリウム
  • カルシウム

などが含まれています。

  • 抗酸化作用
  • 整腸作用
  • 疲労回復
  • 夏バテ防止
  • 免疫力の向上
  • アンチエイジング、美容

などの効果が期待されています。

重曹クエン酸水と全く同じ働きがあるかというと違いはありますが、近い効果は期待できるのではないでしょうか。また梅干しには梅干しの良さもあります。

ただし重曹クエン酸水同様に塩分が多いのも注意が必要です。塩分過多にならないように食べ過ぎに気を付けましょう。

まとめ

話題の重曹および重曹クエン酸水についての解説を行いました。いかがでしたでしょうか。

重曹クエン酸水を飲むことには反対ではありませんが、妄信してしまうことには警鐘を鳴らしたいです。また健康な状態の人が過度に摂取する必要はないでしょうし、不調がある方も治療という感覚にはならないでください。

危険性や可能性、両方を把握した上で、試してみるのはいかがでしょうか。また過剰に飲み過ぎないこと、不調や違和感を感じたらすぐにやめるようにしましょう。

SNSで発信している人は、基本的に科学者でも専門家でもありません。ただの素人だということを忘れないでください。この記事を提供している弊店も、同様に医学の専門家ではありません。鵜吞みにせず、あくまでも参考程度に留めるようにしてください。

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