石鹸とは?オーガニック石鹸と合成洗剤の違い

こんにちは!岡山でオーガニックな食品や日用品を扱う自然食品店さしすせそです!

今回は”石鹸”をテーマにお話しします!

食べる物じゃないパーソナルケア製品や洗剤も、皮膚を通して体に影響するのがわかってオーガニックのものに変えたい‥でもどんなものを選べばいいの?初心者が最初に始めるには何が良いのかな?

そんな疑問にお答えします!

せそ

皮膚から入って来る「経皮吸収」もだんだんと認知が広がって来たように感じます。手や食器を洗うのに日々触れるものなので、なるべく体にやさしいものを選びたいですね。
初心者の方にまずおすすめなのは”石鹸”です!!

食べる物じゃないのに、なぜパーソナルケア製品もオーガニックの方が良いのか?まだ読まれていない方はこちらからどうぞ。

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石鹸とは?

私たちの身近にある石鹸ですが、実はそれが何からできているのか。意外と知らないことはありませんか?

石鹸の原料は‥

油脂とアルカリ性

石鹸は油脂とアルカリ性を反応させることで作られる、とてもシンプルな製品なんです。

油脂とは?

油脂とは「油」や「脂肪」のことです。料理に使っている食用油も「油脂」で、石鹸の原料になります。

例. 牛脂、オリーブオイル、ココナッツオイル、ラウリル硫酸ナトリウムなど

厳密にいうと、石鹸で反応するのは油脂の中の「脂肪酸」が石鹸作りに必要な成分です。

アルカリ性とは?

化学的な言い方をすると、水に溶けた時に水酸化イオン(OH⁻)を多く含む性質のことです。理科の授業で聴いた「酸性」、「アルカリ性」のアルカリ性で、赤色リトマス試験紙が青色に変わります。

石鹸を作る際には、強いアルカリ成分が必要なので、「強アルカリ性」の苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)もしくは苛性カリ(水酸化カリウム)が主に使用されています。

身近なアルカリ性は、重曹、漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)などがあります

石鹸を作るには?

石鹸は、油脂とアルカリ性の物質を混ぜ合わせて、化学反応させることで作られます!化学的に言うと脂肪酸とアルカリ物質が反応してできる、脂肪酸ナトリウム(もしくは脂肪酸カリウム)のことを石鹸と呼びます。

また石鹸の製造方法は、中和法と鹸化法(ケン化法)の大きく2つに分かれます。製造方法については、後程解説します。

石鹸はすべてオーガニック、安全なのか?

石鹸と聴くと、なんとなくですが、すべて「オーガニックで安全な洗浄剤」というイメージがありませんか?

結論から言うと‥「石鹸=オーガニック、安全」ではありません。

石鹸の原料に使用される「油脂やアルカリ剤」、「製造工程」、「添加物の有無」によって、性質や安全性は大きく異なります。

例えば、植物性の天然油脂から丁寧に作られた石鹸もあれば、石油由来の成分や合成添加物が多く含まれる大量生産品もあります。また製造過程で保湿成分のグリセリンが取り除かれてしまうものもあり、肌へのやさしやや負担にも違いがでます。

つまり「石鹸」と一括りにして安心するのではなく、「何からどうやって作られたのか?」を見て選ぶことが大切です。

石鹸に使用される油脂の種類

石鹸は「油脂(主に脂肪酸)」と「アルカリ」を反応させて作ります。この油脂の種類によって、洗浄力、泡立ち、肌へのやさしさなど、石鹸の性質や使い心地は大きく変わります。どんな油脂が使われるかを知ることは、石鹸の安全性だけでなく環境への配慮の観点からも大切です。

石鹸に使われる油脂は、大きく分けて以下の3つに分類されます。

天然油脂

植物や動物から得られる、自然由来の油脂です。

植物性:オリーブオイル、ココナッツオイル、パーム油など
動物性:牛脂やラードなど

天然成分であることから、肌への刺激が少なく、環境への影響も少ないのが特徴です。オーガニックやナチュラル志向の石鹸には、この天然油脂が使用されています。

合成油脂

人工的に合成された脂肪酸や油脂を指し、主に天然油脂の成分を加工して得られるものです。安定性やコスト面に利点があり、大量生産に向いています。ただし肌への影響や環境負荷の観点では注意深く選ぶ必要があります。

合成油脂の例

ミリスチン酸イソプロピル(IPM):天然の脂肪酸(ミリスチン酸)+アルコール(イソプロパノール)
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル:ココナッツオイルやパーム核油由来の脂肪酸+グリセリン

石油由来成分(合成界面活性剤の原料として)

厳密には油脂とは呼びませんが、純粋な石鹸としてではなく、ボディソープや洗顔料などの原料として使われることの多い成分です。

例えばラウリル硫酸ナトリウム(SLS)ポリエチレングリコール(PEG)系成分などがあり、石油を原料として人工的に合成されます。泡立ちや洗浄力に優れていますが、肌への刺激性や環境汚染の懸念もあるため、成分表示をよく見て選ぶことが大切です。

石油由来成分の例

ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ラウレス硫酸ナトリウム(SLES)、ポリエチレングリコール(PEG)、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ミネラルオイル(鉱物油)など

※合成界面活性剤(および界面活性剤)とは、石鹼や洗剤における洗浄成分のことです。

石鹸に使われるアルカリは?固形石鹸・液体石鹸の違い

石鹸は「油脂」と「アルカリ」が反応してできるもの。ここでは、そのもう一つの主成分「アルカリ」について見ていきます。

固形石鹸と液体石鹸

石鹸と言えば、一般的には「四角い固形石鹸」を思い浮かべることが多いですよね。でも実は、石鹸には固形と液体のタイプがあるんです。その違いは、使用するアルカリによって決まります。

石鹸に反応させるアルカリには、主に苛性ソーダもしくは苛性カリが使用されます。固形石鹸には苛性ソーダ、液体石鹸には苛性カリが使われ、このアルカリの違いが石鹸の形状に影響を与えているんです。

苛性ソーダとは?

苛性ソーダは、化学的には「水酸化ナトリウム(NaOH)」と呼ばれる無色で強いアルカリ性の化学物質です。主に水に溶けることで強いアルカリを発生させ、その特性を活かして、さまざまな化学反応に使用されます。石鹸製造では、油脂と反応して石鹸とグリセリンを生成する中和反応に使われます。

苛性ソーダは食塩を水に溶かした食塩水を電気分解することで作られます。ナトリウム(Na⁺)と水酸化物イオン(OH⁻)を反応することで生成されます。

苛性カリとは?

苛性カリは、「水酸化カリウム(KOH)」とも呼ばれる化学物質で、苛性ソーダ(NaOH)と同様に強いアルカリ性を持つ無色の化合物です。油脂と反応して、石鹸とグリセリンを生成する中和反応をするのも苛性ソーダと同じです。固形石鹸よりもpHが高め(弱アルカリ性であるものの固形よりもアルカリ性が強くなる)。

苛性カリの原料は、塩化カリウムの水溶液で、塩化カリウムはカリ鉱石と呼ばれる天然鉱物から採取します。苛性ソーダと同様に電気分解によって生成します。

主なカリ鉱物に、シルビナイト、カーナライトがあります

固形と液体の違い

固形と液体の性質の違いを簡単に解説します。

なぜ固形と液体にわかれるのか?

固形(ナトリウム石鹸):ナトリウムイオンは脂肪酸と結合すると、結晶性の高いしっかりとした構造を作るため、固形になります。

液体(カリウム石鹸):カリウムイオンは分子間の結びつきが弱く、構造がゆるやかで水分を保持しやすいため、柔らかく液状になります。

固形と液体では何が違うのか?

固形石鹸の方が、洗浄力や保存性に優れています。一方、液体石鹸は、固形よりもやや洗浄力や保存性が劣るものの、使いやすさに利点があります。※ただし液体はポンプ式で扱いやすく衛生的で、固形は直接触れるため、置き方や管理次第で菌が繁殖しやすい‥こういった視点もあります。

苛性ソーダは危険ではないの?

オーガニックな選択をされている方の中には、苛性ソーダが危険、環境負荷が高いと聴いたことはないでしょうか?

結論から言うと‥石鹸における苛性ソーダは問題ありません。

苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)は、強いアルカリ性を持つ薬品で、原料としては取り扱いに注意が必要。皮膚に触れると化学やけどを起こすおそれがあり、吸入や誤飲も大変危険です。

ただし、これはあくまで原料段階での性質。石鹸においては、油脂と反応して完全に中和されるため、最終的な石鹸には苛性ソーダそのものは残りません。適切に作られた石鹸であれば、危険性を心配する必要はありません。

※液体石鹸の製造に使われる苛性カリ(水酸化カリウム)も、性質や反応の仕組みはほぼ同じで、完成品には残らないため安全性の考え方は共通です。

苛性ソーダを生成する前の食塩水の状態であれば、飲むこともできるし、排水しても環境負荷は少ないです。それが化学変化で、水酸化ナトリウムとして取り出すと危険な物質になります。化学って不思議ですね。

肌に合う合わないは個人差があります。ご自身の肌に合わないと感じた場合は、一般的な理論に関係なく、使用を控えてください。

石鹸の製造方法

どの石鹸も油脂をアルカリを反応させて作るという基本原理は同じですが、製造方法はいくつか種類があります。製法によって石鹸の性質や仕上がり、肌へのやさしさにも違いが出て来ます。

なかでも、石鹸の代表的な作り方は、

  • 鹸化法
  • 中和法

の2種類。それぞれについて解説していきます。

鹸化法(けんかほう)

もっとも伝統的な方法で、油脂とアルカリ(苛性ソーダや苛性カリ)を直接混ぜて、鹸化反応を起こすことで石鹸を作ります。

※油脂とアルカリ性を混ぜて起こる反応を鹸化反応と言います

①原料を攪拌(混ぜる)し、ゆっくりと鹸化を進めます→②その後、pHが安定して弱アルカリ性になるまで熟成期間を設けます。※固形石鹸であれば乾燥させます。

油脂は鹸化すると、脂肪酸塩(=石鹸)グリセリンに分解されます。
このグリセリンは天然の保湿成分として、肌に潤いを与える役割があります。※天然油脂の成分には脂肪酸とグリセリンが含まれています。

ちなみに鹸化法は、加熱して鹸化するホットプロセス製法と、加熱せずに鹸化するコールドプロセス製法の2種類に分かれます。

ホットプロセスでは完成までに約1週間、コールドプロセスは長いもので1ヶ月以上かかります。

中和法

中和法は油脂(脂肪酸+グリセリン)ではなく、油脂から分離させた脂肪酸とアルカリを反応させて石鹸を作る製法です。脂肪酸とグリセリンに分解する鹸化の工程が省かれるので、短時間で石鹸を作ることができます。

①油脂から脂肪酸を精製(分離)した状態のものを使用する→②苛性ソーダや苛性カリと反応させる。

伝統的な鹸化法と違い、鹸化反応はすぐに終わり、熟成期間もありません。全体の工程は4~5時間程度で石鹸として完成します。

油脂に含まれるグリセリンは取り除いた状態で製造されるため、保湿成分がない石鹸になります。もしくは添加物によって保湿成分を補います。

保湿成分がない石鹸の場合、洗い上りが乾燥しやすくなります。

せそ

オーガニックな石鹸を選ぶ場合、鹸化法で作られる石鹸を選びたいですね

石鹸なのに、合成洗剤?

天然油脂を原料に、昔ながらの鹸化法で製造されたグリセリンを含む”純粋な石鹸”はオーガニックな選択肢と言えます。

しかし一方で、「石鹸」として販売されている商品すべてが、この“純粋な石鹸”であるとは限りません。実は、見た目が石鹸でも、中身は合成洗剤だったというケースもあるのです。

合成洗剤とは?

合成洗剤とは、石油や天然ガスなどを原料に、化学合成によって作られた合成界面活性剤を主成分とする洗浄剤のことです。

泡立ちや洗浄力が非常に高く、少量でしっかり汚れを落とせる特徴があります。強い洗浄力は、漂白剤をイメージするとわかりやすいです。また安定した品質で大量生産が可能という利点もあります。

その反面、皮膚への刺激が強く、乾燥、肌荒れの懸念があり、敏感肌には注意が必要です。さらに合成界面活性剤は、自然分解されにくく、水質汚染の原因になる可能性があります。

界面活性剤とは?

界面活性剤とは、水と油のように本来混ざり合わないものを馴染ませる役割を持つ成分のことです。石鹸、シャンプー、洗剤、化粧品などあらゆる洗浄剤や乳化剤に使用されています。

界面活性剤と聴くと、「肌に悪い」「環境に悪い」という印象はありませんか?でも界面活性剤そのものが悪というわけではありません。オーガニックな天然成分の石鹸にも界面活性剤として成分はあります。

界面活性剤の働きは、水と油を馴染ませる。汚れを浮かせて落とす。泡立ちを良くする。

「水だけでは落ちにくい油汚れを落とす」という目的では不可欠な存在です。

問題なのは、石油などを原料とした合成界面活性剤の次のような性質・・

  • 強い洗浄力→肌に必要な皮脂まで落とす
  • 生分解されにくい→水質汚染の原因になることも
  • 製造工程の残留物→肌トラブルの原因になる可能性

一方、石鹸も界面活性剤の一種ですが、天然の油脂とアルカリから作られる「自然由来の界面活性剤」は‥

  • 生分解性が高く、環境負荷が少ない
  • 必要以上に皮脂を取りすぎない
  • 保湿成分(グリセリン)が残る場合もある

このような性質に違いがあります。なので合成界面活性剤の有無には注意が必要です。

石鹸と思ったら、合成洗剤とは?

天然油脂とアルカリを反応させてできた成分を「石けん素地」と呼びます。※純石鹸分という言い方をする場合もあります

石けん素地

純粋な石鹸は、石けん素地の成分が全体の98%を占めます。液体石鹸は、石けん素地が全体の30%で大半は水です。※30%を超えると固形化しやすいため

台所用石鹼は石けん素地が60%以上、洗濯用石鹸は70%以上ないと、石鹸と名乗ることができない定義があります。(薬機法)

しかしシャンプーや洗顔などのパーソナルケア製品には、石けん素地の割合に関する明確な定義はありません。なので石鹸や石鹸成分入りとパッケージには表示されているが、含有量はわずかというケースが実際にあります。主成分が石鹸ではなく、合成界面活性剤という場合、これは事実上、合成洗剤と言えます。

オーガニック成分が含有されているが、主成分は合成界面活性剤・・なんてこともあるので注意が必要です

石鹸にも無添加がある?石鹸の添加物について

食べる物ではありませんが、石鹸にも無添加があるんです。石鹸というと、「自然派」「安心」「シンプル」というイメージを持たれる方も多いかもしれません。

しかし実は、石鹸にもさまざまな添加物が使用されていることがあります。食品と違って見分けがつきにくい化粧品表示だからこそ、正しい知識が必要です。

なぜ添加物が使用されるのか?

石鹸は基本的に、油脂とアルカリによってできるシンプルな製品です。製品として販売される石鹸には、香りをつける香料や、洗い上がりをなめらかにする保湿成分(例:グリセリン)、液体石鹸であれば防腐剤や安定剤など、様々な添加物が加えられていることもあります。

石鹸における添加物は、次のような目的で使用されます:

  • 保湿成分の補強:製造時に失われる保湿成分を補う(例:グリセリン、ヒアルロン酸)
  • 使用感や泡立ちの向上:滑らかさや泡のキメを整える(例:BG、エタノール)
  • 香りづけ:精油や合成香料による香りの付加(例:香料、リナロール)
  • 保存性の確保:微生物の繁殖を抑える(例:フェノキシエタノール、パラベン類)
  • 着色や見た目の演出:見た目の美しさを目的にした色素の添加(例:酸化チタン、マイカ)

石鹸の添加物の見分け方

石鹸の添加物は、食品のように「原料:〇〇/〇〇」と「/(スラッシュ)」以降が添加物といったように表示に区別がありません。なので原材料を見ただけでは、どれが添加物なのか見分けるのは難しいです。

ですが、添加物を使用していない無添加の石鹸は、原料が「石けん素地」のみもしくは、石けん素地と成分とシンプルなのが特徴です。成分が10個以上ずらっと並んでいたら要注意です。合成洗剤の解説でも触れましたが、合成界面活性剤が使用されている石けん(石けん風の合成洗剤)は、ほぼ添加物が入っていると考えて良いでしょう。

オーガニックな選択としての石鹸の選び方とは?

ここまでに「石鹸とは何か?」「石鹸に使用される油脂の種類」「石鹸の製造方法」「合成洗剤の可能性」の解説をしてきました。

これらを踏まえた上で、オーガニックな石鹸とはどんなものを選択すれば良いのか?石鹸の選び方、合成洗剤との見分け方について解説していきます。

迷ったら固形石鹸!

純粋な石鹸の成分は、「天然油脂とアルカリ」のみです。固形石鹸であれば、ほぼ間違いなく石けん素地が主成分の製品が大半になります。

次に注意するのがグリセリンの有無です。鹸化法を採用しているものであれば、天然の保湿成分であるグリセリンが残っています。

さらにこだわるのであれば、天然油脂はどんな原材料を使用しているのかにも注目してみてください。

特にヴィーガンといった動物性を避けるライフスタイルの方は、動物性油脂の使用かどうかを確認してください。※ラベルでは油脂の種類は基本的にはわかりません。ホームページなどで調べてください。

見分け方①:弱アルカリ性

石鹸は「弱アルカリ性」です。たまに「弱酸性」のボディソープなどを聴いたことがありませんか?弱酸性であれば合成界面活性剤です。

見分け方②:品名を確認する

台所用洗剤、洗濯用洗剤の場合、品名が「〇〇用石鹸」と書かれています。主成分が合成界面活性剤だった場合、「〇〇用合成洗剤」と書かれています。

見分け方③:成分を確認する

前述しましたが、パーソナルケア製品には「品名表示」で石鹸か合成洗剤かを区別することができません。

この場合は、成分一覧を見てチェックする必要があります。純粋な石鹸は、成分が石けん素地のみ、もしくは水、石けん素地のみとシンプルなのが特徴です。

※石けん素地以外にも「脂肪酸Na」「脂肪酸K」などと書かれている場合もあります。

成分の中に「ラウレス硫酸Na」「ラウリル硫酸Na」「コカミドDEA」「PEG-〇〇」などが入っていれば合成界面活性剤の可能性が高いです。

成分は多い順に並んでいるので、合成界面活性剤が上位にいる場合は避けた方が無難です。

まとめ

石鹸は、たった「油脂とアルカリ」から生まれる、シンプルで奥深い存在です。製法や原料によって、その性質や肌への優しさ、環境への影響も大きく変わります。

昔ながらの鹸化法で作られた石鹸は、天然のグリセリンを含み、保湿しながらやさしく汚れを落とす力を持っています。
一方、合成界面活性剤を用いた製品は、泡立ちや洗浄力に優れていますが、そのぶん肌や環境への負荷が心配されることも。

「石鹸」と名前がついていても、実際には合成洗剤であることも少なくありません。だからこそ、成分表示を見たり、製法に目を向けることが大切です。

あなたや家族の肌に触れるものだから。そして、それが流れていく先にある自然を思えばこそ。自分にとっての「本当に心地よい石鹸」を選ぶことは、日々の暮らしと、地球の未来の両方にそっと手を差し伸べることにつながります。

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