こんにちは。自然食品さしすせそです。
先月(2024年7月)、台湾へ輸出された国産の米油に台湾の基準値を超えたグリシジル脂肪酸エステルが検出され、全量が廃棄または積戻しになるという出来事がありました。
フォーカス台湾:日本語版の記事
この件に関する三和油脂さんの発表
この報道を見て調べて検討したうえで弊社では、「問題ない」と判断し今までと変わらず自信を持って販売をさせていただいております。
上記の弊社ホームページ記事への来訪者が増えております。
あれから約2ヵ月が経過しました。
現状、どのようになっているかと言いますと、弊社での三和油脂さんの「まいにちのこめ油」の販売数に少なからず影響が出ています。それに伴い他社の圧搾製法の油への需要が高まり、そちらの販売数が上がっている状況です。※R6.8.24時点
そこで感じることがありましたので、記事にすることに致しました。
今回の報道を見て、「まいにちのこめ油」ないしは米油自体を買うのをやめた方がいらっしゃるのであれば…
「本当にそれは正しいのでしょうか?」
前回の記事にも書きましたが
- 国際がん研究機関(IARC)のハザード評価書では「ヒトにおける発がん性については分類できない(Group3)」とされていること
- 食品安全委員会の検証で「健康に影響するものではない」と結論付けたこと
ちなみに名前が似ていて誤解を招きやすいのですが、米油から検出されたのはグリシジル脂肪酸エステル、発がん性について議論されているのはグリシドール脂肪酸エステルです。
このグリシジル脂肪酸エステルが体内で消化する際に、グリシドール脂肪酸エステルに変わると言われています。それによって安全性について議論されました。
日本で販売される植物油におけるグリシジル脂肪酸エステルは含有量も低く、議論の結果、「健康に影響するものではない」と結論付けられました。
さらに今までこれらが原因での健康被害の報告はありません。
ちなみに今回のリスクの話で言うと、
国際がん研究機関(IARC)のハザード評価書Group3は、カフェイン、お茶、コレステロール、メラミン、サッカリン、無水コハク酸、天然カラギーナンと同じ分類。
動物性食品(魚、肉)の加工工程においても生成することがあり、トースト、グリル、焼き物、揚げ物や燻製された食品にも含まれます。
また製品時に含有されていないとしても、加熱調理している時に発生する可能性もあります。
というレベルの話しなのです。
これを聴いてコーヒーやお茶を飲むのをやめたり、トーストや揚げ物を食べるのをやめますでしょうか?
三和油脂さん及び業界全体でもこれを機にグリシジル脂肪酸エステルの低減を目指す動きが出て来ています。
一自然食品店としては、この動きを応援したいと考えています。
そんな中、SNSで健康系の情報を発信される方の中には、疑わしきは排除、他の製品をおすすめする・・なんて投稿をよく目にしました。
それを見られた方も調べずに、発信者の方の言うことに流されてしまう。
それを見ていて、とても残念な気持ちになります。
これまで三和油脂さんは品質の良い健康的な油の生産に務めて来られた、素晴らしい会社だと感じております。
今まで何も問題なく使用できていたのに、この事で使うのをやめてしまうのはどうなのか。
他社の製品を否定している訳ではありません。弊社でも取り扱いのある素晴らしいこめ油です。
どちらの会社も応援したいと想える、素晴らしい会社には変わりありません。
安易に避けるだけでなく、ご自身の中でしっかりと消化していただきたい。
そして業界全体を応援してほしいなと切に願っております。
グリシジル脂肪酸エステルの危険性を疑う前に
\しっかりと油に関する知識を身に付けましょう!/
コメント
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[…] 台湾で国産米油の検査不合格の件で自然食品店として思う事 こんにちは。自然食品さしすせそです。 […]
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