こんにちは!岡山の自然食品店
さしすせそです。
「マクドナルドって、やっぱり
体に悪いんですか?」
自然食品店をしていると、
ときどきこんなふうに聞かれます。
きっと「当然です」という答えを
予想されているのだと思います。
でも、正直にお話しすると、
わが家の子どもはマクドナルドが
大好きです。モスバーガーも、
サーティワンのアイスも好物で、
食べることを禁止したことは
ありません。
知って選ぶ。それが食の豊かさ
あれもダメ、これもダメではない
自然食品店の店主が
なぜそうしているのか。
今日は、店に立ちながら
内心思っていることを書いてみます。
この記事でわかること
- 自然食品店の店主がジャンクフードを禁止しない理由
- 「あれもダメ、これもダメ」が苦しくなる理由
- 無理なく続けられる、ふだんの食との付き合い方
マクドナルドは体に悪い? 店主の答えは「ときどきなら、楽しめばいい」

毎日そればかりを食べていれば、
体にいいとはいえません。
これはマクドナルドに限らず、
どんな食べものでも同じです。
けれど、たまに家族で
ハンバーガーを食べて、ポテトをつまんで、
「おいしいね」と笑い合う。
その時間まで悪者にする必要はないと、
私は思っています。
当店は、本物の調味料や、
農薬はもちろん肥料も使わずに
育てたお米を扱っています。
それでも「あれもダメ、これもダメ」
というのは、当店の考えにはありません。
店に立っていて、内心思うこと
長く店をしていると、食べものに
とても気をつかっている方に
たくさん出会います。
砂糖や乳製品、小麦を
控えている方もいらっしゃいます。
その姿勢には、いつも
頭が下がる思いです。
そのうえで、ひとつ
内心感じていることがあります。
同じように徹底して選んでいても、
いきいきと楽しそうな方もいれば、
食べることがどこか苦しそうで、
かえって元気がなさそうに
見える方もいる。
違いは、こだわりの強さではなく、
選ぶことを楽しんでいるか、
食べることを怖がっているか、
なのかもしれません。
体が弱いから食に
気をつけるようになったのか、
気をつけすぎることが
心の負担になっているのか。
卵が先か鶏が先か、
私にはわかりません。
海外では、健康的な食事への
こだわりが行き過ぎて、
かえって栄養が偏ったり、
食べることが不安になったりする状態を
「オルトレキシア」と呼んで、
話題になることがあります。
正式な病名ではありませんが、
「体にいいもの」を追いかけすぎることが
心の重荷になりうる、
ということなのだと思います。
食べることは、体だけでなく
心も満たすもの。
私は、そのバランスが
いちばん大切だと考えています。
知って選ぶ。それが食の豊かさだと思う
自然食は、何かを禁じるための
ものではありません。
選べる幅を広げるためのものだと、
私は思っています。
本物のお醤油の味を知っている。
自然栽培のお米の甘みを知っている。
そのうえで、今日は
ハンバーガーを選ぶ。
知らずに食べるのと、
知っていて選んで食べるのとでは、
同じハンバーガーでも意味が違います。
知っているから後ろめたさがなく、
気持ちよく楽しめる。
善いもの・悪いものに分けて
食卓を縛るよりも、
自分で選んでいると
感じられることのほうが、
きっと体にも心にもいいのでは
ないでしょうか。
わが家の子どもに願っていること
わが家では、子どもの食べるものを
細かく制限してはいません。
マクドナルドやモスバーガー、
サーティワンのアイスは、
子どもたちの好物です。
スナック菓子も、
ときどきは食べています。
おもしろいのは、コンビニの
おにぎりには、子どもたちが
自分から手を伸ばさないことです。
禁止したことは一度もありません。
ふだんの家のごはんの流れで、
なんとなくそうなっているのだと
思います。もし興味を持って
食べたくなったら、
それはそれでいいと思っています。
ふだん手作りの味や、
つくり手の顔がわかるお醤油、
お味噌、お米に慣れていると、
禁じなくても、舌のほうが
自然と選ぶようになっていくのかも
しれない。親としては、内心
そんなふうに感じています。
いつか大人になったとき、
「どっちも知っているうえで、
自分で選べる人」になってほしい。
それが、自然食品店の店主として、
親として、いちばん願っていることです。
徹底して選ぶ方の生き方も、尊重しています
誤解のないように書いておきます。
食べるものを徹底して選んでいる方の
生き方を、否定するつもりは
まったくありません。
それもまた、ひとつの立派な選択です。
また、アレルギーや持病などで、
食べられないものがある方も
いらっしゃいます。そうした方にとっての
食事の決まりは、ここでお話ししている
こととは別のものです。
私がお伝えしたいのは
「こうすべき」ではなく、
「選べることそのものが豊かだ」
ということです。
まずは、ふだんの一品を本物に
全部を変えなくていいと思います。
毎日使うお醤油を一本、
本物にしてみる。
毎日食べるお米を、
自然栽培のものにしてみる。
それだけで、ふだんの食卓は
ぐっと豊かになります。
そして、たまのジャンクフードも、
これまで以上においしく
楽しめるはずです。
当店の始まりも、
一本のお醤油との出会いでした。
そのお話は「山近醤油醸造場の鐵次郎」に
綴っています。
何から始めればいいか迷ったら、
「オーガニック、何からはじめたらいい?」
もどうぞ。
塩も「減らさなきゃ」と
神経質になりすぎなくて
大丈夫です。
選び方は「塩は体に悪い?」に
まとめています。
毎日のごはんを変えるなら、
農薬も肥料も使わずに育てた
在来種のお米、朝日米も
おすすめです。
まとめ
- マクドナルドも、ときどきなら気持ちよく楽しめばいい
- 食は体だけでなく、心とのバランスが大切
- 自然食を知ったうえで選べることこそ、食の豊かさ
- 全部を変えなくていい。まずはふだんの一品を本物に

