こんにちは!岡山の自然食品店さしすせそです!
今日は米油について詳しく解説していきます!
米油って体にいいの?
他の油と何が違うの?
米油が危険って聴いたのだけど、大丈夫?
そんなお悩みを解決していきます!
米油は日本にするわたしたちにとっては、国内原料を使用しているなどとても身近な油の1つです。
どんな料理にも合わせやすいのが特徴で、万能な油と言えます。
そんな米油がどんなものか、製造方法からメリット・デメリットまで、幅広く解説していきます!
もし米油を使われたことがないって方は、この機会にぜひ米油について知ってもらいたいですね!
- 米油がどんな油かわかる
- 米油のメリット、デメリットがわかる
- 米油に対する不安や疑問が解消する
米油(こめあぶら)とは?
米油を知っていますか?
米油は玄米を精米した時にできる米ぬかから作られる油です。
熱や酸化に強く、クセがなく使いやすい。
生食用から加熱調理、揚げ物まで幅広く活躍!
さらに米油はビタミンEが豊富で、悪玉コレステロールの低下にも役立ちます。
他の油の大半が輸入原料を元に生産されているのに対し、米油は国内原料を使用して生産されている貴重な油でもあります。
そんな米油の魅力を詳しく解説していきます!
米油の歴史は江戸時代に遡ります。桑名(三重県)の多胡喜六という人物が、米ぬかの和紙に油が染みているのを見て、油が含まれていることに気付きました。試しに搾油してみたのが始まりと記録が残ってるようです。素麺の伸ばし油として利用されたようです。しかし米は油分が少なく圧搾法では効率が悪いため、広く普及しませんでした。その後、昭和8年から産業用での米油の研究や搾油が行われるようになり、昭和13年に食用の米油が初登場。その後も品質の改良が進み、現在に至ります。
米油ってどんな油?米油の特徴
米油がどんな油なのか?
米油の特徴について解説していきます。
- 不飽和脂肪酸
- オレイン酸(オメガ9)が豊富
- リノール酸(オメガ6)もバランスよく含まれる
- ビタミンEが豊富
- クセがなく使いやすい
- 熱と酸化に強い
米油は常温でも固まらない不飽和脂肪酸の一種です。
オメガ9系の脂肪酸であるオレイン酸が豊富に含まれていて、加熱や酸化に強いのがメリット。
オレイン酸と必須脂肪酸であるリノール酸がバランスよく含まれているのも特徴で、揚げ物がカラッと揚がりやすい。
栄養たっぷりの米ぬかが原料なのでビタミンEが豊富で、さらに植物性ステロール、γ(ガンマ)-オリザノールも含まれています。
米油が向いてる調理の用途は‥
- ドレッシング、カルパッチョなどの生食用
- 焼き物、炒め物
- 揚げ物
米油は生食から加熱調理まで幅広く使用できるのが特徴です。
米油は独特のクセがないので、どんな素材にも合わせやすく、料理のジャマをしません。
また加熱や酸化に強い性質があるので、焼き物や炒め物、揚げ物などの高温調理にも向いています。
米油の栄養素について
米油には以下のような栄養素が含まれています。
- オレイン酸(オメガ9)
- リノール酸(オメガ6)
- ビタミンE
- 植物性ステロール
- γ-オリザノール
米油と言えばオレイン酸が豊富なのが一番の特徴です。
また原料である米ぬかに微量に含まれているビタミンEなどの栄養素が、抽出して集めることで高濃度で得られています。
それぞれの栄養素について順番に解説していきます。
オレイン酸
オレイン酸は脂肪酸の1つです。
オレイン酸の特徴は‥
- 一価不飽和脂肪酸
- オメガ9脂肪酸
- 加熱に強く、酸化しにくい
- 体内で合成できる
- 抗酸化作用
- 血糖値の上昇を抑える
- 悪玉コレステロールを減少
ちょっと難しい言い回しになりますが‥
脂肪酸は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の大きく2種類分かれますが、オレイン酸は不飽和脂肪酸に分類されます。
2つの違いは常温の時に固形になるか液体のままかので、液体の状態なのが不飽和脂肪酸です。
分子構造の炭素原子の鎖の末端から9番目に二重結合をもつオメガ9系の脂肪酸で、二重結合の数が1つだけの一価不飽和脂肪酸になります。
二重結合の数が多くなるほど、熱に弱く酸化しやすいという特徴があります。しかしオレイン酸は二重結合が1つしかないので、熱に強く酸化しにくい油と言えます。
難しい話になりましたが、簡単に言うと‥常温でも液体のままでいて、加熱に強く酸化しにくいのがオレイン酸の特徴です。
ビタミンEと合わさることで強い抗酸化作用を発揮し、アンチエイジングの効果も期待できます。
またオレイン酸には血糖値の上昇を抑える作用と悪玉コレステロールを減少させる作用もあります!
ちなみにオレイン酸は体内でも生成できるため、積極的に摂る必要はありません。
リノール酸
リノール酸はサラダ油に代表される大豆油やコーン油などに多く含まれる脂肪酸です。
- 多価不飽和脂肪酸
- オメガ6脂肪酸
- 加熱に弱く、酸化しやすい
- 体内で合成できない必須脂肪酸
- 保湿、老化防止
- コレステロール値を調整
米油はオレイン酸が豊富な油ですが、同時にリノール酸もバランスよく配合されています。
オレイン酸が全体の40~50%を占めているのに対して、リノール酸は約30~40%ほど含有されています。
リノール酸は炭素鎖の末端から6番目に最初の二重結合があるオメガ6系の脂肪酸で、2つの二重結合を持つ多価不飽和脂肪酸です。
二重結合が2つあるので、一価不飽和脂肪酸と比べると熱に弱く酸化しやすい特徴があります。
しかし米油の場合は熱や酸化に強いオレイン酸が多く含まれ、抗酸化物質が豊富であるため、リノール酸による酸化の影響が受けにくい性質があります。
なので米油に置いてはリノール酸の酸化の過度な心配はしなくて良いです。※米油が全く酸化しない訳ではありません
またリノール酸は体内で合成できないため、食事から摂取する必要がある必須脂肪酸です。
なのでオレイン酸と同時に摂取できるのは健康的なメリットがあります。
リノール酸の適度な接種は肌の保湿効果と老化防止に役立ちます。
またコレステロール値を調整して、悪玉コレステロールを減少させてくれる作用もあります。
ビタミンE
米油の栄養素にビタミンEが豊富なのも大きな特徴です。
ビタミンEには以下の効果が期待できます。
- 強力な抗酸化作用
- 動脈硬化の予防
- 美肌効果
- 免疫力の向上
- 血行促進
米油は通常のビタミンEのトコフェロールとスーパービタミンEと呼ばれるトコトリエノールが含まれています。
ビタミンEは抗酸化力がありますが、特にトコトリエノールはより抗酸化作用が強い特徴があります。
そのため皮膚や脳細胞、肝臓の保護作用、アンチエイジング、がん予防、脳の老化防止の効果が期待できます。
悪玉コレステロールの酸化を防ぐ効果があり、動脈硬化の進行を抑制してくれます。
皮膚の保湿や弾力を保つ役割や紫外線や外的ストレスから肌を守りしみしわの予防などの美肌効果に期待。
免疫力向上させる効果もあり、感染症や風邪、インフルエンザなどの予防にも◎
ビタミンEは血管を拡張させ、血行を促進する効果もあります。これにより冷え性の改善や筋肉疲労の回復を助けてくれます。
植物性ステロール
植物性ステロールはコレステロールに化学構造が似た物質で、コレステロール値を管理するのに注目されている成分です。
植物性ステロールの主な効果がこちら。
- コレステロール吸収の抑制
- 心臓病リスクの低減
- 抗酸化作用
植物性ステロールの最も重要な効果は、コレステロールの吸収を抑制することです。
腸内でコレステロールと競合し腸壁からの吸収を阻害、その結果、血中コレステロール値が低下します。
心血管疾患、動脈硬化、心臓病のリスクを軽減されることに期待されています。
体内の酸化ストレスを軽減する働きもあり、細胞や組織が酸化ダメージを受けるのを防いでくれる抗酸化作用もあります。
γ-オリザノール
γ(ガンマ)-オリザノールは主に米ぬかに含まれる天然の化合物で、植物性ステロールと似た効果を持っています。
- 抗酸化作用
- コレステロールの低下
- 自律神経への作用
- 更年期障害の緩和
- ストレス緩和と精神安定
- 脂質代謝の改善
γ-オリザノールは強力な抗酸化物質として、体内の活性酸素を除去する働きがあります。
これにより細胞や血管の酸化を防ぎ、老化の進行や生活習慣病のリスクを軽減します。
またコレステロールの吸収を抑制し、血中コレステロール値の改善や動脈硬化の予防に寄与します。
γ-オリザノールは自律神経に作用し、特に女性の更年期障害の症状(ホットフラッシュ、イライラ、情緒不安定など)を緩和する効果が報告されています。
ホルモンバランスの変化による症状を和らげるため、自然な治療法として利用されています。
またストレス軽減し、精神的なリラックスをもたらす効果があるとされています。
脂質の代謝を改善、肥満予防、脂肪燃焼を促進する効果も!
米油の栄養素の効果は沢山ありますが、それらが劇的に効果を発揮するような特効薬ではありません。しかしそれぞれの成分にはそういった機能があり、体の中で作用してくれているのは間違いないです。
米油の製造方法について
米油はどのようにして製造されるのか?
米油は一般的に『抽出法』と呼ばれる製造方法で作られます。
抽出法は原料を溶剤につけて溶解、加熱して溶剤を蒸発させて油だけを抽出します。
①前処理
原料の米ぬかや胚芽を収集、ふるいにかけてもみ殻などの不純物を取り除く。高品質の原料のみを選別し、圧縮、加熱加湿、乾燥させることで抽出効率を向上させる。
②溶剤
前処理した原料をノルマルヘキサンなどの有機溶剤(炭化水素系溶剤)に浸けて、米ぬか中の油脂を溶かし出す。この時、油脂と溶剤が混ざった状態なので、加熱して溶剤を気化して油のみを回収する。溶剤は沸点が低いため、簡単に蒸発させることができる。
※米油は比較的、油分が少ない原料になるので「抽出法」が一般的です。ただ一部、圧搾法で作られた米油もあります。
③精製
微量の溶剤が残留していないか厳密に確認。ただし抽出したばかりの粗油にはまだリン脂質、遊離脂肪酸などの他の不純物が残っているので、これも精製し除去する。脱ガム、脱酸、脱臭、脱ロウなどの工程を経て、キレイな黄色の米油になる。
④検査
精製後、容器に充填。さらに金属や異物などの混入がないかの検査、放射線検査など異常がないか様々な検査を行い品質をクリアしたものが製品化される。
このように厳しい基準をクリアして、米油が製造され私たちの手元に届いています。
ちなみにもみ殻を含む玄米の中から米ぬかは約8~10%くらい。その米ぬかの中に含まれる油分が約15~20%。抽出した油か不純物を精製すると約20~40%くらい減ります。その残りが米油です。最初の玄米の状態から抽出できる油分は全体の約1%くらいと言われています。とても貴重ですね。圧搾法になるとそれがさらに半分以下になります。
油の製造方法について
ちなみに油の製造方法は大きく分けて3つあります。
- 圧搾法
- 抽出法
- 圧抽法
圧力をかけて原料から油を搾り出すのが圧搾法で、油分の多い原料から油を取る時に向いている製造方法です。
抽出法は溶剤を使用して効率よく原料から油を採る製造方法で、原料にある油分をほぼすべて抽出することができます。
圧抽法は最初に圧搾法で搾って、取り切れない油分を溶剤をしようして抽出するハイブリッド式です。
オリーブ、菜種、ごまなど原料に油分が多いものは、圧搾法を用いて搾ることができます。
大豆、とうもろこし、米などは原料の油分が少ないため、抽出法が向いています。
ただし一部、作り手のこだわりや消費者の要望から圧搾法を用いて製造する場合もあります。
またオリーブや菜種のように油分が多い原料でも、効率やコスト削減のために抽出法を用いることが多いです。
米油のメリット
ここでは主に米油を選ぶべき理由を視点に、米油のメリットについて解説していきます。
- クセがなく生食から加熱調理まで幅広く活躍
- 油酔いしにくい
- 揚げ物がカラッと揚がる
- アレルゲンが少ない
- 国内原料で安心
このあたりが他の油と比較して米油を選ぶ理由やメリットになりますね。
クセがなく生食から加熱調理まで幅広く活躍
何気ない特徴ですが、クセがない油はどんな料理に合わせることもできるので重宝します。
逆にEXヴァージンオイルやごま油は独特な香りや味わいがあるので料理を選ぶのがイメージできますよね。
また生食用から加熱調理まで幅広く使用できるので、米油1本あれば事足りてしまう万能の油です。
ドレッシング、カルパッチョ、焼き物、炒め物、揚げ物‥どんな料理にも活躍できます!
油酔いしにくい
揚げ物などの油の加熱調理をしていると「油酔い」という症状が発生する場合があります。
油酔いは長時間の加熱調理や歓喜の悪い環境、高温での調理などで起こりやすいです。
米油は油酔いしにくい油と言われています。
東京工科大学 応用生物学部の研究によると‥油酔いの原因は油脂中に含まれるαリノレン酸の含有量が多いほど油酔いの原因とされる「アクロレイン」が発生しやすいことが明らかになりました。※αリノレン酸は二重結合が3つと多く酸化しやすいオメガ3系の脂肪酸です
揚げ物がカラッと揚がる
一価不飽和脂肪酸なので加熱に強く酸化しにくい利点があるため、揚げ物に使う油として最適です。
さらに米油は揚げ物が「カラッと揚がる」というメリットがあります!
まず米油は発煙点が230~250℃と高く、揚げ物を行う際の適温をしっかりと保てるため高温で水分の蒸発を早めカラッと揚げることができます。
酸化しにくい作用で油も劣化しにくいため、何度揚げてもサクッと軽い食感を保ちやすいです。
オレイン酸とリノール酸のバランスが良いのも良い影響があります。
オレイン酸が熱への安定性が高く、リノール酸がサクサク感に寄与する効果があります。
これらの要因で、米油で揚げ物をより美味しく食べることができます!
アレルゲンが少ない
米油は米ぬかが原料でアレルギーを引き起こすことが少ない油と言えます。
お米は8大アレルゲンにも含まれていないため、多くの人に使用できます。
一般的なサラダ油は大豆油やコーン、菜種(キャノーラ)などの複数の原料がブレンドされて作られている場合が多く、それだけアレルゲンの種類も増えます。
またナッツ類を使った油もアレルゲンを持つ方が多いです。
大豆は8大アレルゲンに含まれ、それ以外にもナッツ、ごまなどはアレルギー反応を引き起こす可能性のある食品とされています。
国内原料で安心
米油の原料はお米の精米時に発生する副産物である米ぬかが使用さています。
そのため米油は国内原料を元に生産されていて安心できます。
一般的に安価に流通するサラダ油などは輸入原料が多く、ほぼ遺伝子組み換え原料が使用されていると考えて良いです。
原産国がタイなどの輸入物の米油もあります。
まいにちのこめ油
1500g 三和
米油のデメリット
米油のデメリットについても解説していきます!
- 抽出法による溶剤が気になる
- トランス脂肪酸が含まれる
- リノール酸が含まれる
- 価格が高め
考えられるデメリットはこの辺りかと考えられます。
一つずつ解説していきますね。
抽出法による溶剤が気になる
米油に限らず、抽出法で取った油に使用される溶剤「ノルマルヘキサン」を危険視する声があります。
ヘキサンは石油を精製する過程で得られる炭化水素の一種で、主に油を抽出する際の溶剤として化学工業や製造業において広く使用されます。
ヘキサンは吸入や皮膚に接触すると有害で、特に神経系に影響を与え神経障害を引き起こすリスクがあります。
要するにヘキサン自体は人間にとって「毒物」と言えます。
それが混ざっていたないしは残留しているのではないか?という懸念から抽出法で製造される米油を始めとした油を嫌がる方は一定数おられます。
しかしヘキサンの沸点は約68.7℃と低く、最終的な加熱処理ですべて蒸発されます。
さらに溶剤が残留していないかの検査も厳重に行っているため、製品化された米油および他の油にヘキサンが残留している心配はありません。
どうしてもヘキサンが気になると言う方は、高価にはなりますが「圧搾一番搾り」の米油をおすすめします!
圧搾一番搾り国産こめ油紙パック
600g
トランス脂肪酸が含まれる
「トランス脂肪酸が良くない」というのはよく聴きますよね。
米油の中にも若干ではありますが、トランス脂肪酸が含まれています。
トランス脂肪酸が危険視される理由は‥
- 悪玉コレステロールの増加(心血管疾患のリスク増)
- 糖尿病や肥満の原因
- インスリン抵抗性の増加(糖尿病)
- 認知機能の低下
など様々なリスクがあるとされています。
米油にトランス脂肪酸が含まれていますが、原料の米ぬかには含まれていません。
米油を製造する工程で、トランス脂肪酸が発生しています。
どのような時に発生するのかというと、油を高温で熱した時にトランス脂肪酸は発生しています。
油を製造する工程の中で、不純物を取り除く精製の工程、匂いや雑味を取り除く脱臭の工程、溶剤を蒸発させる抽出の工程で油を高温に熱する機会があります。
その時にわずかではありますが、米油の中にもトランス脂肪酸が発生しています。
ちなみに米油に含まれるトランス脂肪酸の量は100g中0.3gくらいです。
米油 | 0.3g |
サラダ油 | 約1g |
バター | 1.9g |
マーガリン | 7g |
ショートニング | 13.6g |
牛肉 | 0.03~1.2g(部位による) |
生クリーム | 1.1g |
ビスケット | 1.8g |
※ちなみにマーガリンなどの植物性油脂は比較的トランス脂肪酸が高いデータがありますが、現在では改良が進み100g中0.91gなど低トランス脂肪酸食品のものも登場しています。
トランス脂肪酸が「ある」か「ない」かそういったことだけではなく、含有量や適量に注目するように心がけましょう。
お肉やバターたっぷりのお菓子は食べるのに、なぜか米油は避ける・・なんてのはもったいない。
結論、米油にはトランス脂肪酸も含まれてる場合がありますが、ごく微量だということです。
リノール酸が含まれる
米油の中にはオレイン酸だけでなく、バランスよくリノール酸も含有しています。
リノール酸は体内で合成できない必須脂肪酸なので、積極的に摂取したい脂肪酸ではあります。
しかし現代の食生活では外食やスーパーの総菜などに、リノール酸を主とするサラダ油が多用されています。
なのでリノール酸を過剰に摂取してしまっているって方は少なくありません。
もしサラダ油を普段から摂り過ぎてるな・・と感じる場合には、リノール酸の含有量の少ない油との併用のもおすすめです。
- オリーブオイル(オレイン酸70~80%、リノール酸10%)
- キャノーラ油(女レインさん55~65%、リノール酸20~30%)
※ただしαリノレン酸10%含むので注意 - 高オレイン酸ひまわり油(オレイン酸80~90%、リノール酸5~10%)
- ラード(オレイン酸45%)
※ただし飽和脂肪酸なので注意
※米油はオレイン酸40%、リノール酸35%
結論、米油にはリノール酸を含みますが、含有量が多すぎる訳ではありません。
なので過剰に避ける必要はないですよ。
価格が高め
米油はスーパーなどで売られている一般的なサラダ油と比べて価格が高めです。
「米油の製造工程について」のところでも解説しましたが、玄米の中から米油として生産できるのは全体の1%くらい。
1000kgの玄米から取れる米油は10gだけということです。
また国内原料を使用している点も、価格には関係してきます。
逆に言うと、安価な油は原料が遺伝子組み換えや過剰な農薬を使用している可能性があるというのも知っておきましょう。
価格はなるべく安価な方が嬉しいですが、健康とのバランスも考えたいですね。
台湾の米油のニュースが気にかかる・・
2024年7月に台湾に輸出していた国産の米油に基準値を超えるグリシジル脂肪酸エステルが検出されました。
その結果、輸出した全量が廃棄もしくは積戻しされたというのがニュースになりました。
この出来事をきっかけに米油に対する不安で、購買を控える方が増えたのも事実です。
この件に関して、わたしたちも調べてみました。
どういった懸念があるのか簡単にまとめると‥
まず問題になったグリシジル脂肪酸エステルについてですが、特に毒性はありません。
しかしグリシジル脂肪酸エステルが体内で、発がん性の疑いのあるグリシドール脂肪酸エステルに分解される可能性があると懸念されています。
米油を200℃以上に加熱すると発生する可能性があり、米油を製造する過程で生成される場合があります。
ちなみに発がん性があると疑われているグリシドール脂肪酸エステルに国際がん研究機関(IARC)によるハザード評価で、グループ3の「発がん性に関する証拠が不十分で分類できない物質」に分類されています。
以前まではグループ2Aの「おそらく発がん性がある」に評価されていましたが、グループ3に再評価された経緯があります。
グループ3に分類されているのは他に、カフェイン、コレステロール、メラミン、サッカリン、天然のカラギーナン、無水コハク酸、茶などです。
そして過去に米油でこれらが原因とされた健康被害の報告もありません。
これらの事を踏まえて、わたしたちは「米油に問題はない」と判断しました。
それでも尚、不安を感じると言う方は、他の油の使用をされることをおすすめします。
もし「よくわからなくて不安だった」という方は、安心して使用していただければ良いのではないでしょうか。
もちろん過剰な接種は、米油に限らず健康に悪影響を及ぼす可能性はあります。
何事も適量を心掛けていきましょう。
ちなみにこのニュースをきっかけに米油の製造工程でグリシジル脂肪酸エステルなど、懸念される物質の発生の有無をもっと厳重に調査するように改善されているようです。
これからより安心安全な米油が業界にも広がっていくのではないかとポジティブに捉えたいですね。
おすすめの米油
米油の魅力を知れたり、懸念点を解消できりしましたでしょうか。
最後におすすめの米油を厳選して2つ紹介します!
1つ目は三和油脂さんのまいにちのこめ油です!おすすめのポイントは、大容量と容器がペットボトルではないところですね!!
米油は高価なものもあり、上を見るとキリがないのです。
まいにちのこめ油は国産原料の米油の中では手ごろな価格帯で助かります!
もう1つはつの食品さんの圧搾一番搾り国産こめ油紙パックです。
こちらは圧搾一番搾りの貴重な米油で、生産量も少ない。
ペットボトル容器でないのもポイントの1つですね。
どの米油がいいか迷うって方には、こちらの2つがおすすめです!!
まいにちのこめ油
1500g 三和
圧搾一番搾り国産こめ油紙パック
600g
まとめ
米油について理解は深まりましたでしょうか。
米油は「クセがなく使いやすい」「加熱に強く酸化しにくい」「どんな料理にも合わせやすい」という良い点があって、おすすめの油の1つと言えます。
特に焼き物、炒め物、揚げ物に使用するのであれば、米油はとても向いています。
デメリットに関してはあるものの、どれも許容範囲のものではないでしょうか。
米油に限らず、どんな食べ物も良い部分とそうでない部分があって、過剰に摂り過ぎれば問題が起こる場合があります。
何事も適量が良いですね。
もし米油を使ったことがないって方は、この記事を読んだこの機会にぜひ試してみていただけたら!
今後も食や健康にまつわる情報を濃く深くお伝えしていきますので、ぜひチェックしてくださいね!
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