朝日米の作付けが少ない理由
朝日米は、
岡山で長く受け継がれてきたお米です。
ただ現在は、
多くの農家が積極的に作付けを増やす
品種ではありません。
倒れやすく、
収量も多くなく、
管理にも手間がかかるためです。
さらに、
無農薬や自然栽培で育てるとなると、
条件はもっと厳しくなります。
朝日米は、もともと作りやすい品種ではない
朝日米は、
稲の背丈が高く、
倒れやすい面があります。
肥料を多く効かせて
収量を取りにいく栽培では、
さらに倒伏しやすくなることがあります。
稲が倒れると、
収穫作業にも影響が出やすく、
機械収穫でのロスも増えやすくなります。
そのため朝日米は、
肥料で大きく生育を押すよりも、
田んぼの状態を見ながら
丁寧に育てることが大切になる品種です。
その意味では、
自然栽培の考え方と
相性が悪いわけではありません。
ただしそれは、
栽培が簡単になるという意味ではありません。
現代の米づくりでは、
収量が安定し、
倒れにくく、
管理しやすい品種のほうが
広がりやすくなります。
その流れの中で、
朝日米のように手間のかかる品種は、
主流になりにくくなりました。
つまり朝日米は、
作りやすさや市場の流れの中で、
選ばれにくくなったお米です。
無農薬や自然栽培の朝日米がさらに少ない理由
さらに、
この朝日米を無農薬や自然栽培で育てるとなると、
条件はより厳しくなります。
とくに大きいのが、
雑草管理です。
田んぼで草が増えると、
稲の育ちを邪魔し、
収量が落ちやすくなり、
収穫作業にも影響が出ます。
だから多くの農家は、
除草剤を使います。
逆に言えば、
除草剤を使わずに育てるだけで、
栽培の難易度は大きく上がります。
田んぼの状態に合わせて
水の管理や除草のタイミングを
見極めなければ、草に負けてしまいます。
家庭菜園であれば、
多少草が出ても、
自分たちで食べる範囲なら
成り立つことがあります。
けれど、
販売するための米づくりでは、
草の管理はそのまま
収量、品質、収穫作業に関わります。
無農薬や自然栽培で朝日米を育てるには、
品種としての扱いにくさに加えて、
草の管理まで引き受ける必要があります。
新米商戦でも不利になりやすい
朝日米は、
栽培面だけでなく、
販売面でも不利になりやすい品種です。
新米商戦は、
一般的に9月から10月にかけて
本格化します。
コシヒカリのように
知名度が高く、流通量も多い品種は、
新米の時期に店頭や通販で
目に入りやすくなります。
早い時期から新米として売り出される品種は、
新米需要を取り込みやすく、
農家にとっても資金回収がしやすくなります。
一方で朝日米は、
年によっては新米として出回るのが
11月に入ることもあります。
そのため、
新米商戦の初動では
後れを取りやすい面があります。
作るのに手間がかかる。
収量も多くない。
販売時期の面でも有利ではない。
そのため朝日米は、
経営効率だけで考えると、
積極的に増やしにくいお米です。
それでも朝日米を作り続ける農家がいる
それでもなお、
この品種を作り続ける農家がいます。
除草剤を使えば、
草の管理は軽くなります。
もっと作りやすく、
倒れにくい品種を選べば、
収量も安定しやすくなります。
実際、多くの農業は
その方向に進んできました。
農業で生計を立てるうえでは、
それは合理的な選択です。
けれど、
その合理性だけでは選ばない農家がいます。
自分が納得できる米を作りたい。
家族に食べさせたい米を作りたい。
次の世代にも残したい米を作りたい。
そうした信念がなければ、
手間のかかる朝日米を
無農薬や自然栽培で続けることは
簡単ではありません。
そこに、
このお米の価値があります。
無農薬・自然栽培の朝日米はどこで売っている?
朝日米は、
米販売店、自然食品店、直売所、
農家や専門店の通販、
オンラインモールなどで販売されています。
ただし、そこで売られている朝日米が
すべて無農薬や自然栽培というわけではありません。
同じ「朝日米」でも、
産地、栽培方法、産年、保管方法、
精米のタイミングは販売先によって異なります。
| 販売先 | 確認したい点 |
| 自然食品店・専門店の通販 | 栽培方法、保管方法、精米対応、検査体制を確認しやすい販売先です。 |
| 農家の直販・通販 | 作り手が見えやすい一方で、栽培方法や販売対応の信頼性まで確認したい販売先です。 |
| 米販売店・米穀店 | 地域ごとの朝日米を扱う場合があります。栽培方法や精米時期を確認したいところです。 |
| 農産物直売所 | 地元農家の朝日米が見つかることがあります。産年や精米時期の確認が大切です。 |
| オンラインモール | 見つけやすい反面、産地、栽培方法、産年、精米時期の確認が必要です。 |
農家直販という言葉だけで判断しない
農家から直接買うことには、
作り手の顔が見えやすく、
価格面でも選びやすいという魅力があります。
農家と消費者が直接つながることは、
本来とても自然で、
理想的な形でもあります。
ただし、
農家直販であれば必ず安心、
というわけではありません。
顔が見えることと、
販売者として信頼できることは、
必ずしも同じではありません。
とくに、
オンラインモールや決済サービスを介さずに
直接取引をする場合は、
入金後の発送、連絡の取りやすさ、
不備があったときの対応まで含めて
確認しておきたいところです。
自然栽培という言葉は、
有機JASのように制度として
栽培内容が一律に担保されたものではありません。
だからこそ、
表示されている内容と実際の栽培方法が
どこまで一致しているのか。
そして、
安心して買い続けられる販売体制があるのか。
「自然栽培」という表示や
「顔が見える」という安心感だけでなく、
栽培内容と販売対応の信頼性まで
見て選ぶことが大切です。
買う前に確認したいこと
無農薬や自然栽培の朝日米を選ぶときは、
価格や名前だけで判断せず、
中身を確認することが大切です。
確認したいのは、
たとえば次のような点です。
- 農薬を使っていないか
- 除草剤を使っていないか
- 肥料を使っているか
- 自然栽培なのか、有機栽培なのか
- 残留農薬検査などの確認体制があるか
- 令和何年産なのか
- 古米ではないか
- いつ精米されるのか
- 玄米のまま低温保管されているか
- 白米、分づき米、玄米を選べるか
こうした点まで見ると、
自分の食べ方に合う朝日米を
選びやすくなります。
自然栽培の考え方については、
自然栽培米とはで詳しくまとめています。
私たちがこの朝日米を扱う理由
当店がこの朝日米を扱うのは、
希少だからではありません。
作るのが大変でも、
効率が悪くても、
自分が食べたいもの、
家族に食べさせたいものを作る。
そういう農家の姿勢に、
私たち自身が納得しているからです。
朝日米は、
人工交配を重ねてきた
現代の主流品種とは
異なる系譜を持つ、
在来種のお米です。
強い粘りや濃い甘みを
前面に出すお米とは違い、
粒感と後味のきれいさがあります。
当店では、
岡山県倉敷市の契約農家による
無農薬・無肥料で育てられた
自然栽培の朝日米をお届けしています。
玄米のまま低温保管し、
ご注文に合わせて
白米・分づき米・玄米に対応しています。
それでも作りたいと思う農家がいたから、
朝日米は今も残っています。
そして、そのお米を必要としている方へ
きちんと届けたいと考えています。
朝日米そのものの特徴は、
朝日米とはで紹介しています。
まとめ
無農薬の朝日米が少ない理由は、
単に「珍しい品種だから」
という話ではありません。
朝日米は、
効率を優先する現代の米づくりに
合わせやすい品種ではありません。
稲として倒れやすく、
肥料を多く効かせれば
倒伏しやすくなる面もあります。
さらに、
無農薬や自然栽培で育てるには、
草の管理まで含めて
大きな手間がかかります。
作りやすいわけではない。
売りやすいわけでもない。
効率だけで広がってきたお米でもない。
それでも作り続ける農家がいるから、
無農薬・自然栽培の朝日米は
今も残っています。
選ぶときは、
価格や名前だけで判断せず、
栽培方法、管理体制、検査体制、
産年、保管方法、精米対応、
販売対応の信頼性まで
確認することが大切です。
よくある質問
- 無農薬の朝日米はなぜ少ないのですか?
-
朝日米は、倒れやすく、収量も多くなく、
管理に手間のかかる品種です。
さらに無農薬や自然栽培では、
除草剤に頼れないため、
雑草管理の負担が大きくなります。
そのため、
無農薬・自然栽培の朝日米は
多く流通していません。 - Q. 無農薬の朝日米を選ぶときは何を確認すればよいですか?
-
栽培方法、
農薬や除草剤の使用、
肥料の有無、
産年、保管方法、精米時期を
確認したいところです。
あわせて、
検査体制や販売対応の信頼性まで見ると、
安心して選びやすくなります。
朝日米をお探しの方は、商品ページもご覧ください

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