無農薬の朝日米が少ない理由

手間がかかっても、やめない農家がいる

朝日米は、
岡山で長く受け継がれてきたお米です。

ただ現在は、
多くの農家が積極的に作付けを増やす
品種ではありません。

理由ははっきりしています。
作りやすい品種ではないからです。

倒れやすい。
収量が多くない。
管理に手間がかかる。
朝日米には、
作りやすさだけで見れば
不利な面があります。

しかも、
新米として早く売りやすい品種に比べると、
商戦の初動でも不利になりやすい。
販売面でも、
有利とは言いにくいお米です。

さらに、
無農薬や自然栽培で育てるとなると、
条件はもっと厳しくなります。

ここでは、
朝日米の作付けが少ない理由と、
そのうえで無農薬・自然栽培の朝日米が
なぜさらに少ないのかを整理します。

朝日米そのものの特徴は、
朝日米とは で紹介しています。

朝日米は、もともと作りやすい品種ではない

朝日米の作付けが多くないのは、
栽培のしやすさという面で
決して有利な品種ではないからです。

一般に、朝日米には

  • 倒れやすい
  • 収量が多くない
  • 栽培管理に手間がかかる
  • 条件によって差が出やすい

といった特徴があります。

つまり朝日米は、
もともと効率重視の農業に
向いた品種ではありません。

そのため全国的には、
収量が安定し、倒れにくく、
管理しやすい主流品種が
広がっていきました。

朝日米は、
味が悪いから減ったのではありません。
作りやすさや市場の流れの中で、
主流になりにくかったお米です。

新米商戦でも不利になりやすい

朝日米は、
栽培面だけでなく、
販売面でも有利とは言いにくい品種です。

新米として早く売りやすい品種に比べると、
商戦の初動で不利になりやすく、
販売の立ち上がりでも
後れを取りやすい面があります。

早い時期から新米需要を
取り込みやすい品種のほうが、
農家にとっては
資金回収もしやすくなります。

その点で朝日米は、
作る難しさに加えて、
売る時期の面でも不利を抱えやすいお米です。

無農薬や自然栽培の朝日米がさらに少ない理由

もともと作りやすいとはいえない朝日米を、
さらに無農薬や自然栽培で育てるとなると、
条件はより厳しくなります。

とくに大きいのが、
雑草管理です。

田んぼで草が増えると、
稲の育ちを邪魔し、
収量も落ちやすくなり、
収穫作業にも影響が出ます。

だから多くの農家は、
除草剤を使います。
それは手を抜くためではなく、
収穫まで持っていくための
現実的な判断です。

逆に言えば、
除草剤を使わないだけで
栽培の難易度は大きく上がります。

水の入れ方。
草の出方。
稲の勢い。
田んぼの状態を見ながら
細かく調整しないと、
草に負けてしまいます。

無農薬の稲作は、
想像以上に手間のかかる栽培です。

そのうえで朝日米を選ぶとなると、
負担はさらに重くなります。

つまり、
無農薬の朝日米や
自然栽培の朝日米が少ないのは、
流通の問題だけではありません。
朝日米という品種自体が、
もともと作りやすさで
有利ではないからです。

それでも朝日米を作り続ける農家がいる

それでもなお、
この品種を作り続ける農家がいます。

除草剤を使えば、
負担は軽くなります。
肥料を使えば、
生育を押しやすくなります。
もっと作りやすい品種を選べば、
収量も安定しやすくなります。

実際、多くの農業は
その方向に進んできました。
それ自体は間違いではありません。
経営として考えれば、合理的です。

けれど、それでも
そこまでして作りたくない
と考える農家がいます。

毎日食べる米だからこそ、
何を選ぶべきか。
そこを突き詰めていった結果、
除草剤に頼らない。
農薬に頼らない。
肥料にも頼りすぎない。
そんな栽培に行き着いているのだと思います。

手間がかかる。
効率も悪い。
それでも、そのほうが自分は納得できる。

無農薬や自然栽培という言葉は、
やさしく聞こえるかもしれません。
けれど実際には、
きれいごとだけで続けられるものではありません。

その大変さを引き受けたうえで、
なお続けている農家がいる。
そこに、このお米の価値があります。

単に珍しいからではありません。
単に昔の品種だからでもありません。

手間を減らす方向ではなく、
納得できる米を作る方向を選んだ。
その積み重ねが、
この朝日米です。

朝日米の味にも、その姿勢は表れている

朝日米は、
コシヒカリのような
強い甘みや粘りを前面に出すお米とは
少し違います。

粒感があり、
粘りは強すぎず、
おかずと合わせやすい。
そうした特徴を持つ、
毎日の主食に向いたお米です。

派手なおいしさというより、
食べ進めるほどに良さがわかる。
毎日食べても
重たくなりにくい。
そういう種類のおいしさです。

私たちがこの朝日米を扱う理由

当店がこの朝日米を扱っているのは、
希少だからでも、
言葉として映えるからでもありません。

作るのが大変でも、
効率が悪くても、
それでも自分が食べたいもの、
家族に食べさせたいものを作る。
そういう農家の姿勢に、
私たち自身が納得しているからです。

主食は、毎日食べるものです。
毎日食べるものだからこそ、
味だけでなく、
どう作られているかまで含めて選びたい。
そう考える方にこそ、
この岡山の朝日米を
知っていただきたいと思っています。

無農薬の朝日米を通販でお探しの方へ

当店では、
岡山県倉敷市の契約農家による朝日米を、
玄米で低温保管し発送しています。

作りやすいから残った米ではなく、
それでも作りたいと思う人がいたから
残ってきた米です。

毎日のごはんだからこそ、
品種だけでなく、
その背景にも納得して選びたい方へ。

岡山の無農薬・自然栽培の朝日米を
お届けしています。

朝日米をお探しの方は、商品ページもご覧ください

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岡山県産 朝日米 5㎏(玄米/分づき/白米)│無農薬│在来種│令和7年産│くらしき自然栽培

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