お米の選び方は銘柄じゃなくこの4つでわかる!

こんにちは!岡山の自然食品店さしすせそです。

今日はお米の話をしていきます。

美味しいお米を食べたい!
銘柄見てもよくわからない
お米はどうやって選べばいいの?

そんなお悩みを解決します!

日本の食事の主食として欠かせないのがお米ですね。

お米はなんとなく買っていませんか?

実はお米にもちゃんと違いがあるんです。

それを理解することで自分の好みのお米を選ぶことができるようになります!

この記事でわかること
  • お米の種類や違い
  • お米の栽培方法の違い
  • 自分好みのお米の選び方
せそ

お米の知識をしっかり身に付けて、お気に入りのお米をみつけましょう!

お米の違いは何?一緒じゃないの?

お米と一括りで言いますが、実は細かく品種によって特徴が違います。

お米は日々食べるものだし、1回買うとしばらく食べ続けることになります。

なのでなるべく自分の好みにあったお米を選べるようになりたいですよね。

お米の違いの見分け方は色々あるのですが、今回は次の4つに分けて解説していきます。

  • 粒の長さ
  • でんぷん質
  • 精米度
  • 栽培方法

【お米の選び方】粒の長さの違い

お米は粒の長さによって分けられます。

  • 短粒米(ジャポニカ米)
  • 中粒米
  • 長粒米(インディカ米)

まずお米は短粒米(ジャポニカ米)と長粒米(インディカ米)に大きく分かれます。

日本でよく食べられているお米は、短粒米の種類に分類されます。

ジャポニカ米と呼ばれ、粒が小さく丸めで粘り気があるのが特徴です。

長粒米は主に東アジア、東南アジア、中東などで食べられるお米で、私たちはインドカレーのお店でよく見かけます。

粒のサイズが長くて粘り気が少ない、パラパラ、パサパサっとした食感が特徴です。

中粒米はサイズが短粒米と長粒米の中間サイズで、粘り気も中間くらいで少しあります。

イタリアの「アルボリオ米」やスペインの「バレンシア米」が代表的です。

水分の吸収がよく柔らかく炊きあがるが、粘り気は少ない。

また形が崩れにくいのも特徴で、リゾットやパエリアに適したお米です。

本記事では特に短粒米(ジャポニカ米)についての解説をしていきます。

【お米の選び方】でんぷん質による違い

お米の粘り気はでんぷん質で決まります。

このでんぷん質の違いでお米も分けれられます。

  • うるち米
  • もち米

聴いたことありますよね。

普段、ご飯として食べているのが「うるち米」で、お餅に使われているのが「もち米」です。

でんぷんにはアミロースとアミロペクチンの2つのタイプに分かれます。

アミロースが高いほど粘り気が少なくあっさりとした味わいになり、アミロペクチンが高いほど粘り気やもっちりとした食感に甘めの味わいになります。

うるち米はアミロースが約15~30%、アミロペクチンが約85~70%くらいで、これらのバランスで粘り気や味が変わります。

もち米はアミロペクチンが100%でアミロースが0%のお米で、粘り気やもちもち感が強いのが特徴です。

ちなみにインディカ米はアミロースが約25~30%、アミロペクチンが70~75%の割合になっています。

パサパサっとした食感はアミロースが高く、アミロペクチンが少ないからなんですね。

【お米の選び方】精米度の違い

お米の品種の選び方とは違いますが、お米の精米の度合いによって味わいや食感、栄養素が変わって来ます。

  • 白米
  • 玄米
  • 分づき米

お店で白米と玄米を見かけます。

たまに別のお米だと思われている方もおられますが、実は同じお米です。

茶色い玄米の外側の表皮を削る(精米する)と、中が白くなっています。

これが白米です。

外の表皮を完全に取り除いたものを白米と言い、表皮を全部を取り除いていないものを分づき米と言います。

精米の歩合によって、3分づき、5分づき、7分づきと言います。または〇分精米。

3分づきは表皮を削る面が少なく玄米に近くなります。

5分づき、7分づきとなるほど、表皮が少なくなり白米に近づいていきます。

玄米について

実はお米の栄養のほとんどは、外側の表皮(ぬか層)と胚芽(芽が出る部分)に栄養が詰まっています。

  • 食物繊維:白米の約5~6倍
  • ビタミンB1:白米の約5~8倍
  • ビタミンE:白米の約12倍
  • マグネシウム:白米の約7倍
  • 葉酸:白米の約3倍

と玄米は白米に比べて高い栄養素を持っているのが特徴です。

一方、白米の栄養素は炭水化物がほどんどで微量のたんぱく質と食物繊維が含まれているのみで、ほとんどが糖質です。(※糖質は炭水化物から食物繊維の量を引いた数値)

これだけを聴くと玄米の方が良いのですが‥玄米は表皮があるせいで水分の吸収率が低いです。

そのため炊き上がりが白米と比べてぼそぼそとしていたり、硬めの食感になりがちです。

また食物繊維が豊富なので、白米と比べて消化しにくいのも特徴。

人によっては消化不良を起こす場合もあります。

栄養面だけを考えると玄米が断然おすすめですが、「美味しく食べる」「消化不良」ということを考えると白米の方が良いのか?てなりますよね。

玄米の美味い(上手い)食べ方

玄米は栄養はあるけど、食べにくいと紹介しました。

そんな玄米を少しでも美味しく食べる方法や消化不良を起こさないようにする方法があります。

  • 浸水時間を長くする
  • よく噛んで食べる

お米を炊く前に水に浸けておくと、お米が水分を吸ってふっくらと炊けるようになります。

白米は水分の吸収率が良いので、30~1時間程度が目安になります。

玄米の場合、夏場で5~8時間、冬場で12時間ほど浸けておく方が水分の吸収が良いです。

2日以上漬けておくと発芽もしてきます。(気温によって時間は変わります)

発芽すると食べやすさがさらに良くなります。しかも栄養素も発芽した方が高いです。

それからよく噛むことも大事です。

噛むことで消化しやすくなり、消化不良の心配も少なくなります。

ここまでは玄米をなるべく美味しく、消化不良を防ぐための上手い食べ方です。

でもこの方法だけでは玄米を美味しいと感じて、食べ続けるのは難しいのではないでしょうか。

はっきり言うと玄米は一般的な炊飯器ではなかなか美味しくは炊けません。

圧力鍋や土鍋で炊くことをおすすめします。

特に圧力鍋だとしっかりと浸水をしなくても、もちもちっとした食感に炊けます。

炊飯器で玄米を食べていて、なかなか美味しく食べれないな・・と感じている方がおられましたら炊き道具を変えてみてはいかがでしょうか?

【お米の選び方】栽培方法の違い

お米の栽培方法にも注目したいです。

それは農薬や肥料を使っているかどうかで変わります。

  • 慣行栽培
  • 特別栽培
  • 有機栽培
  • 自然栽培

大きく分けてこの4つの栽培方法に分かれます。

栽培方法農薬化学肥料有機肥料収穫量環境汚染健康面
慣行栽培使用使用
特別栽培50%以下50%以下
有機栽培不使用不使用使用
自然栽培不使用不使用不使用

慣行栽培のお米とは?

一般的に行われている農法で、農薬や化学肥料、除草剤を使用して作物を栽培する方法です。

  • 農薬や化学肥料、除草剤を使用
  • 短期間で高い収穫量を得れる
  • 収穫量や品質が安定しやすい
  • コストが抑えられる

高い収穫量と効率的な栽培を行うことができ、安定した品質の作物を作りやすいメリットがあります。

その反面、

  • 化学肥料や農薬、除草剤が土壌や水質の汚染する
  • 土壌の健康が損なわれる
  • 健康への影響が懸念される

というデメリットがあります。

栽培方法について特に何も書かれていなければ、「慣行栽培」だと思われます。

特別栽培のお米とは?

特別栽培は農林水産省が定めたガイドラインに基づき、化学合成農薬と化学肥料の使用量を通常の50%以下に抑えた栽培方法です。

  • 農薬、化学肥料の使用量を50%以下に削減
  • 通常の農法と比べて安全性が向上
  • 土壌や水質などの汚染を軽減
  • 収穫量も比較的安定しやすい

完全な有機栽培ではないものの、慣行栽培と比べて環境に配慮しながら農薬や化学肥料の使用を減らし、安全性の高い農作物を提供することを目指しています。

  • 完全な農薬不使用ではない
  • 慣行栽培と比べて手間が増える

農薬を減らしてはいるものの、完全な無農薬ではありません。

また農薬の使用量が減ることによって、生育不良や害虫発生のリスクは高まります。

その分、手間も増えます。

有機栽培のお米とは?

農薬は使用しないが、有機肥料や堆肥などの天然の資源を活かして作物を栽培する方法です。

  • 農薬、化学肥料、除草剤不使用
  • 有機肥料を使用
  • 環境負荷が少ない

農薬や化学肥料、除草剤を使用していないので、安心材料が増えます。

  • 収穫量や品質が安定しない
  • 害虫対策や草刈りの手間が増える

慣行栽培と比べて収穫量や品質が安定しない可能性があります。

また害虫対策や草刈りの手間が増えるので、農家さんの負担が大きいです。

有機肥料による硝酸性窒素の懸念

有機肥料は人や土壌の健康に良いイメージですが、大量に使用すると硝酸性窒素によるリスクの懸念があります。農作物が有機肥料に含まれる窒素を取り込み、硝酸性窒素に変えてしまいます。この硝酸性窒素による健康被害の報告も上がっています。また過剰な土壌への栄養は微生物のバランスを崩す恐れもあります。

自然栽培のお米とは?

農薬も化学肥料も有機肥料も使用しない、なるべく自然の力にまかせて作物を育てる農法です。土壌の自然回復力や作物の自立した成長を重視しています。

  • 農薬、肥料不使用
  • 自然の生態系や土壌の力を活用
  • 環境負荷が極めて少ない
  • 収穫量が不安定
  • 管理が難しい
  • 草刈りの手間が増える
  • 初期の土壌の改善に時間がかかる

慣行栽培と比べると収穫量が不安定になります。

農作物の成長や病害虫対策が自然に依存しているため、管理に高度な知識と経験が必要で初心者には管理が難しい。

自然栽培を成功させるには土壌の力が必要不可欠のため、状態によっては土壌の回復に数年かかります。うまく作物を育てれるようになるまでに時間が必要になります。

また草刈りの手間が多く、農家さんの負担が大きいです。

お米の選び方

お米の違いについての理解は深まりましたでしょうか。

いよいよここからお米の見分け方と選び方について解説していきます。

お米の違いについて簡単に復習しますね。

  • 粒の長さによる違い
  • でんぷん質による違い
  • 精米度による違い
  • 栽培方法による違い

これらの違いを知って、なんとなく自分の好みやほしいお米の方向性は見えて来ましたか?

お好みのお米を探す上でのヒントをお伝えしていきますね。

お米は銘柄ではなく、でんぷん質で見分ける

味や食感で選ぶ上では、このでんぷん質が一番重要かも知れません。

コシヒカリや朝日米などお米の銘柄は沢山ありますが、どれがどう良いのかわかりにくいですよね。

そんな時にアミロースとアミロペクチンの割合で味や食感を想像することができます。

アミロース:高いほど粘り気が少なく、食感がパサパサ系、味がさっぱり
アミロペクチン:高いほど粘り気が強く、食感がもちもち系、味が甘い

主食のお米として食べる場合、低アミロースのお米の方がもちもちとしていて甘みもあって美味しいです。

ただチャーハンやピラフなどを作る場合、低アミロース米はべちゃべちゃしやすい面もあります。

高アミロースに向いてるのは、チャーハン、ピラフ、リゾット、パエリア寿司のシャリ、米粉麺

また高アミロース米は低アミロース米を比べて低糖質で健康的です。

ちなみにアミロース、アミロペクチンに関しては、お米の袋や食品表示ラベルには記載されていません。

ネットなどで米の銘柄とアミロースを並べて検索して調べてみてください。

例「コシヒカリ アミロース」で検索

米の品種の一例
せそ

好みは人それぞれです。自分の好みや用途によって選んでみてください!

精米度を調整する

お米は基本的に玄米か白米の状態で売られてます。

玄米を購入して精米機で白米にされる方もおられますね。

精米具合に関しては好みや味で選ぶか、栄養面で選ぶかという側面もありますね。

自然食品店としてはもちろん玄米をおすすめしたいところです。

ただし炊飯器しか持っていない場合、白米か分づき米をおすすめします。

分づき米は白米に近い状態で炊けるうえで、玄米に近い栄養素も確保できます。

また精白した場合、雑穀を混ぜて雑穀米にするのも健康的でおすすめです。

せそ

できれば無農薬米を選びたいですね。美味しく健康的な玄米ライフを楽しむために、圧力鍋や土鍋に挑戦してみるのも良いですよ!

栽培方法で選ぶ

健康面を考えると栽培方法も気になる所です。

  • 慣行栽培
  • 特別栽培
  • 有機栽培
  • 自然栽培

慣行栽培以外の栽培方法になると価格も高くなって来ます。

安価なお米は10キロ3,000円くらいで、高いお米になると10キロで7,000円くらいします。

倍以上の高くなる可能性があります。

ちなみにお米1杯が約0.5合で約65gです。

10キロ7,000円のお米でも茶碗1杯分のお米で換算すると、1杯50円くらいになります。

お米って高そうに見えても、意外と安いんですよね。

まとめて買う場合、高く感じるかも知れません。でもできれば安心できるものを選んでほしいです。

自然食品さしすせそで取り扱いのあるお米

お米の保存方法

お米も時間が経つと酸化して品質が劣化していきます。少しでも品質を保つために、保存方法も大事になってきます。

できれば一番良い保存方法は‥

  • 密閉容器に入れる
  • 冷蔵保存
  • 臭いがあるもののそばに置かない

お米も空気に触れていると酸化が進みます。なので密閉容器に入れて、なるべく空気に触れないようにしましょう。

温度も大事で、1番良いのは冷蔵庫で保存することです。冷蔵庫に入れるのが難しい場合は、直射日光を避けて涼しい冷暗所に置くようにします。

それからお米は匂いがうつりやすいので、香りが強いもののそばに置かないようにしてください。

洗米しても匂いが落ちにくいので注意です。

ちなみにシンクの下は湿気が多いのと、洗剤などが近くにあると匂いうつりする可能性もあるので気を付けてください。

まとめ

お米の選び方について解説しました!

参考になれば嬉しいです。できれば無農薬の安心できるお米を選んでいただきたいです。

今までお米の選び方が分からず、本当はもちもちしたのが食べたいのにさっぱりとした品種を選んでいたって方もいませんか?

アミロースを調べることで、その辺が解決します!

ぜひ自分の好みのお米を見つけてみてください!

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